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八条学園騒動記

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第七百四十二話 童顔だとその九

「例え会ったとしても」
「わからないね」
「何か小柄で」 
 今度はその容姿の話をした。
「緑で猫みたいな目だそうよ」
「猫みたいな」
「それで純粋な白人ね」
「あっ、そうだと」
 セドリックは彼は純粋な白人と聞いて言った。
「連合だとね」
「わかりやすいわね」
「変装とかしてないとね」
「そうよね、そのままの外見だと」 
 言われている様なというのだ。
「連合だとね」
「わかりやすいね」
「当時で小柄なのよ」
 ウェンディはこうも言った。
「十八世紀でね」
「十八世紀だね」
「その頃って人の背丈はね」 
 欧州でもそれは同じだった。
「今の私達よりね」
「低かったんだったね」
「モーツァルトさんで一五八よ」
「滅茶苦茶小さいね」
 セドリックはモーツァルトの身長を聞いて思わず驚きの声をあげた、これは資料にも残っていることである。
「それはまた」
「平均身長が一六〇位で」
 おおよそとだ、ウェンディはさらに話した。
「それで小柄だから」
「一五〇位かな」
「日本の首相さんと同じ位ね」
「あの人滅茶苦茶小さいよね」
「その小柄さでも有名なのよね」
 優れた政治力そして謀略だけでなくだ。
「あの人は」
「周りと比べてずっと小さいからね」
「子供位だから」
 その大きさはというのだ。
「相当よ、それが大人の男の人でだから」
「それ言ったら大学の」 
 ここでセドリックはある人物について言及した。
「悪魔博士は」
「ああ、あの人ね」
「何歳か知らないけれど」
「不老不死って噂あるわね」
 その人物についてだ、ウェンディは話した。
「嘘か本当か」
「百歳超えてるんだよね」
「何代目かっていうのもね」
「凄いね」
「ええ、それであの人は」 
 ウェンディは考える顔になって言った。
「一四五位かしら」
「背はね」
「かなり小さいわね」
「子供位だよね」
「けれどあの人は言うには」 
 本人の言葉も紹介した。
「昔はこれ位で普通だったとか」
「言ってるんだ」
「小柄なことは事実でも」
「それでもだね」
「普通の小ささだったってね」
「いや、一四五位だと」
 どうかとだ、セドリックはこの時代の連合の常識から話した。成人男性の平均身長が一九〇の国のだ。
「かなりね」
「小さいわよね」
「その伊東首相だってね」
 先程話に出たこの人物もというのだ。 
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