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八条学園騒動記

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第七百四十一話 シヴァ家の敵その一

                シヴァ家の敵
 セーラはこの時ラメダスとベッキーから話を聞いていた、紅茶を飲みながらで自宅の一室に座って聞いている。
「そう、ですか」
「はい、日刊キムダイといいます」
「所謂タブロイド紙です」
 二人はセーラに話した。
「そちらがです」
「何かと当家を敵視していまして」
「誹謗中傷を書いています」
「事実無根の」
「日刊キムダイと聞いても」  
 セーラは眉を少し動かして述べた。
「特に当家とはです」
「関りがないですね」
「それも全く」
「連合の新聞ですし」
「何もないですね」
「関りもなければ」
 それにというのだ。
「知ることもです」
「なかったですね」
「これまで」
「そうでした」
 まさにというのだ。
「今その名前を聞きました」
「ですがそちらがです」
 ラメダスはあらためて話した。
「以前より当家をです」
「攻撃していて」
「その内容がです」
「虚言ばかりですね」
「あることないことではなく」
 そうでなくというのだ。
「ないことばかりです」
「書いていてですね」
「しつこくです」
 そう言っていいまでにというのだ。
「攻撃しています」
「そうなのですね」
「どうもです」
 ベッキーは確かな声で言った、二人はセーラの前に立って話している。
「マウリアそしてマウリア人にです」
「悪意がありますか」
「人種的なそれが」
「連合は人種的偏見が少ないですが」
 セーラはここでこのことを話した。
「そうした人もいますか」
「どうやら」
 ベッキーはまた答えた。
「これが」
「そうなのですね」
「そしてです」
「当家を誹謗中傷し」
「マハラジャタウンにです」
「私達マウリア人への攻撃をですね」
「煽動しています」
 そうしたことをしているというのだ。
「これが」
「そうですか」
「それでなのですが」 
 ベッキーはさらに言った。
「これよりどうされますか」
「このままですと」
 またラメダスが言ってきた。
「マハラジャタウンへの攻撃もです」
「起こる可能性がありますね」
「はい」
 そうだというのだ。 
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