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星河の覇皇

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第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その五十

「まだな」
「左様ですね」
「裏社会とつながりがあればです」
「そこから色々と調べられます」
「そして別件逮捕も出来ます」
「別件逮捕は一般市民には出来ない」
 この場合は無理だというのだ。
「流石にな」
「普通に罪を犯していないと」
「まず関係のない話です」
「ですがそれでもですね」
「マフィアには使いますし」
「そしてそうした教団でもですね」
「歴史的な事例もある」
 その事例もだ、カミュは話した。
「二十世紀の日本をはじめとしてな」
「そこから徹底的に取り調べる」
「それはありましたね」
「日本以外の国でも」
「危険なカルト教団への徹底的な摘発は」
「これは確かに効果がある」 
 カルト教団を別件逮捕から徹底的に取り調べることはというのだ。
「だからだ」
「それで潰すこともですね」
「していきますね」
「そして内憂を消す」
「そうしますね」
「幸いエウロパには怪しい市民団体は少ない」
 連合と違ってだ。
「それはある、しかしな」
「カルト教団はありますね」
「連合と同じく」
「そして政治的野心も持っている」
「だからですね」
「危険だからだ」
 それでというのだ。
「我々はな」
「そうした団体も潰し」
「国の脅威をなくし」
「発展をより順調にする」
「そうしていきますね」
「そうする、宗教は人間に必要だが」
 それでもというのだ。
「カルト教団はな」
「また違いますね」
「正常な宗教とカルトは」
「また別ですね」
「そこは理解しないといけませんね」
「言論の自由と誹謗中傷は違うしだ」 
 そしてというのだ。
「それと同じくだ」
「正しい信仰とカルトも違う」
「ましてやそこに政治的野心がある」
「エウロパをおかしな方向に進ませるならですね」
「倒すべきだ、そして教祖の正体もな」
 これもというのだ。
「必ずだ」
「暴いて、ですね」
「それを天下に晒しますね」
「そうしますね」
「そして信者達にその正体を知らしめるのだ」
 教祖のそれをというのだ。
「生き神と言っていたが」
「その実はですね」
「俗物である」
「そのことを見せる」
「そうしますね」
「そして目を覚まさせるのですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そうする、ネットで煽られている連中にもだ」
「知らしめますね」
「自分達が煽られていることを」
「利用されていることを」
「そうしますね」
「カルト教団の教祖は口では奇麗ごとを言ってもだ」
 それでもというのだ。 
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