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ハッピークローバー

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第百十六話 半ズボンの有り難さその十七

「それでね」
「羞恥プレイも受ける」
「そうした思いをさせるんだから」
「ブルマ穿けっていうのは」
「責任があるわよ」
 女の子に嫌な思いをさせて嫌な経験を受けさせてというのだ。
「もうね、まあね」
「まあっていうと」
「いや、普通に色々な部活が集まった集会で」
 妹に眉を顰めさせて話した。
「正座する部活だから正座して聞けって」
「部員に言ってさせたの」
「一時間位ね」
「絶対にすぐに足が痺れてお話聞くどころじゃないわね」
「それで自分は立ってたのよ」
「色々馬鹿過ぎるわね」
 姉にこれ以上はないまでに蔑んだ目で応えた。
「お話耳に入らないし」
「肝心のそれがね」
「生徒に苦しい思いさせてね」
「自分の見栄だけでね」
「しかも自分は立ってるって」 
 それはというのだ。
「常識ある人が見たら」
「何こいつよね」
「自分は立ってね」
「意味のない正座させてね」
「部というか自分の見栄で」
「そうさせてね、肝心のお話がね」
 しっかりと聞いて頭に入れておくべきのとだ、理虹も言った。
「足が痺れて辛くて入らない」
「そうした状況にするって馬鹿でしょ」
「最低の馬鹿よね」
「それでそんな馬鹿が暴力振るって」
 そうしてというのだ。
「やりたい放題やるなら」
「それならセクハラだってね」
「あるわよ、そんな教師のセクハラに少しでも逢わない為に」
「ブルマはない方がいいわね」
「絶対にね、教師は聖職者じゃないのよ」
 かつて言われていた様にというのだ。
「むしろね」
「やばい人の巣窟よね」
「犯罪者か予備軍が桁外れに多いね」
 他の職業と比べてというのだ。
「そう認識しないとね」
「駄目ね」
「そうよ、そうしたことも考えて」
「ブルマ穿かないなら幸せね」
「私達にとってはね」
 女子生徒にとってはというのだ、姉妹でもそうした話をした。秋がさらに進んでいく中でそうしたのだった。


第百十六話   完


                  2024・1・1 
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