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神々の塔

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第五十六話 天空に向けてその二

「最初はシェリルちゃんが掌握してな」
「私との戦で共同統治になってな」
「それからは自分も統治に関わってたな」
「そうしてたけどな」
 それと共にというのだ。
「今はな」
「十星連合が治めてるわ」
「私達が日本に負けたさかいな」
 リーは今度は綾乃を見てトウェインに答えた。
「そうなったわ」
「わい等もそやけどな」
「そやな、それであの辺りも治めてな」
 そうしてというのだ。
「神話のこともな」
「学んで研究してな」
 施は自分達のその政策の話もした。
「そうしてな」
「残してるな」
「本にしてな」
「こうしたこともせんとな」
 リーは真顔で話した。
「ほんまな」
「政やないな」
「歴史や文化、地理といったもんをな」
「全部研究してな」
「記録して保存することはな」 
 このことはというのだ。
「ほんまな」
「政で絶対にやらなあかんことの一つや」
「学問もしてこそや」
「確かな勢力やな」
「そや、そして」 
 そのうえでというのだ。
「南洋の神々のこともな」
「学んでるな」
「そうしてる、それでほんま海と縁が深いこともな」 
 このこともというのだ。
「頭に入れてな」
「戦うことやな」
「海は水や」
 施はその海のことを話した。
「水属性の神霊さん達や」
「その通りや、そこがや」
「自分等があの方々とどう戦うか」
「答えがある」
「水属性ってことが」
「そや」
 まさにというのだ。
「そこを衝くことや」
「それが出来んとな」
「負ける、しかしな」
 リーは周りに気配を巡らせつつ話した、若し四方八方から敵が来れば十絶陣を出して突っ込んできた彼等をその中に入れて滅ぼすつもりなのだ。
「もうわかってるな」
「敵の属性を衝いて戦うことは」
「全ての存在に属性があってや」
 神霊達もというのだ。
「どの属性にも長所があってや」
「短所もあるな」
「その短所を衝くんや」
「そうして戦うな」
「それも集中してな」
 ただ弱点を衝くだけでなくというのだ。
「攻めるんや」
「そうするな」
「そして」 
 そのうえでというのだ。
「倒してきたしな」
「今度もやな」
「倒すんや」
 そうするというのだ。 
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