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ハッピークローバー

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第百十六話 半ズボンの有り難さその九

「覗きとかもね」
「するわよね」
「盗撮とかもね」
「やるのもよね」
「これが」
「学校の先生とかも変などスケベ多くて」
 そうしてというのだ。
「そんなこと言う人もね」
「どスケベでね」
「女の子にいやらしいことするわね」
「昔は女の子の体操服ってブルマだから」
 それでというのだ。
「本当にね」
「性犯罪とか多そうね」
「そうよね」
「そうした奴がやってね」
「それでね」
「そう思ったら」
 理虹は先程とは別の嫌悪それは性犯罪者に対する女性が持つ生理的なものを以て二人に語るのだった。
「もうね」
「今半ズボンでよかったわね」
「膝までのズボンでね」
「あんな下着みたいなの穿いてたら」
 それこそというのだ。
「いやらしい目で見て下さいってね」
「言ってる様なものよね」
「もうね」
「だからね」
 それでというのだ。
「あんなのはね」
「今なくてよかったわ」
「本当にね」
「そんな屑にセクハラとか盗撮とかされるとか」
「もっと変なことされるとかね」
 二人も生理的嫌悪感を以て話した。
「虫唾が走るわ」
「本当にね」
「そうなるって思ったら」
「ブルマは嫌よ」
「全く。何で昔は体操服はああだったのか」
 理虹は口をへの字にさせて述べた。
「わからないわね」
「全くよね」
「半ズボンでよかったわ」
 二人も同意だった、体育の授業の時にこんな話をした。理虹は高跳び自体は上手にいけて満足することが出来た。
 そして部活の後で古田と一緒にクレープ屋に入ったがそこで彼にも確かな声でこう言われたのだった。
「ブルマはないね」
「そうよね」
「あんなの穿いてたら」
 それこそとだ、彼も言った。
「変な奴じゃなくてもだよ」
「変な気になる?」
「なるよ」
 否定しなかった。
「下着だからね」
「デザインが」
「うん、ただ潰れたお店にいた」
「究極に馬鹿な店員ね」
「そんな考えの奴って活動家とかに多いけれど」
「そういえばまさにそんな考えね」
「そうした連中って偉そうに言うけれど」
 女性の権利の拡大等をだ、そして日本軍の従軍慰安婦の虚構を真実だと嘘を吹聴して回ったりもするのだ。 
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