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夢幻水滸伝

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第三百三十四話 フェニックス攻略その五

「この度はです」
「決死の戦になるやからな」
「その様に判断されて」
 それでというのだ。
「家族や恋人のいる将兵をです」
「街から去らせたな」
「ソルトレークシチーのミニー様もです」
「そやな、ほなな」
「数が少ないことも道理ですね」
「ああ、悲しむモンは少ない方がええ」
 トウェインはこう言ってホイットマン達の判断をよしとした。
「戦でもな」
「左様ですね」
「ましてこれで終わりやない」
「勝敗に関わらず」
「次があるならな」
 それならというのだ。
「やっぱりな」
「無闇に傷付いたり死ぬべきではないですね」
「そや、少なくともわいは降った将兵達はな」
「そのまま自軍に迎え入れますね」
「この世界ではそうするもんやしな」 
 勝者が敗者を配下にして用いるというのだ、このことは星の者達にしても誰もが行っていることである。
「わいもな」
「これまでもそうされてきましたし」
「賊やモンスターにしてもな」
「街や村も」
「そやからな」
「彼等にも次がありますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ホイットマンの軍もな」
「そうしていいですね」
「そうや、しかし数が減ったのは事実や」
 トウェインはその目を鋭くさせこのことも指摘した。
「そうやとな」
「この度はですね」
「そこも衝いてな」
「攻めていきますね」
「そうするで」
 こう言って実際にだった。
 彼はまずはフェニックスの城壁や城門を攻撃していった、ミョッルニルやサンダバードの雷撃もそういった場所を撃ち。
 フェニックスの守りは見る見るうちに崩れていった、そして。 
 その殆どが瓦礫の山になるとだ、彼は言った。
「ほなな」
「はい、次はですね」
「敵の軍事施設に軍需工場ですね」
「そうした場所を攻撃していきますね」
「重点的にな、そして敵軍が来れば」
 彼等の話もした。
「数を用いてのな」
「集中攻撃ですね」
「それで退けますね」
「そうしますね」
「そうするで、そして」
 そのうえでというのだ。
「倒してく、ただ街の中にはな」
「入らないですね」
「市街戦は挑まないですね」
「そうしますね」
「ああ、街に被害も出るし市街地は複雑やからな」
 その区画や建物の状況がというのだ。
「入らん、包囲は続ける」
「左様ですね」
「そうして戦っていきますね」
「このまま」
「そや、そしてな」
 そのうえでというのだ。 
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