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八条学園騒動記

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第七百三十五話 コアラとカモノハシその九

「そのうちの一つだ」
「サンプルですか」
「このサンプルの話を聞いてだ」
 そしてというのだ。
「私は尚更だ」
「無神論を嫌う様になられましたか」
「そうなった、流石にエウロパでも連合でもだ」
「無神論者は少ないですね」
「非常にな、無神論者には愚か者が多い様にだ」 
 その様にというのだ。
「私はな」
「思われますか」
「どうもな」
「そうなのですね」
「だからだ」
 それでというのだ。
「私は彼等を軽蔑し」
「神々をですね」
「信じる、生きものの進化もだ」
「神々のお力ですね」
「それによる、人間は多くのことが出来ても」 
 そうであってもというのだ。
「所詮はだ」
「人間ですね」
「それに過ぎない」
「神には及ぶ筈がないですね」
「神も間違いを犯すが」
 それでもというのだ。
「やはりその割合はな」
「人間と比べるとですね」
「遥かにだ」
 それこそというのだ。
「少ない」
「左様ですね」
「ギリシアや北欧の神々もな」
「特にギリシアになりますか」
「あの神話の神々は特に人間的でだ」
 そうした性格であり行動を取るがというのだ、兎角この神話の神々はよくも悪くも人間的であるのだ。
「やたらと感情的になりだ」
「間違いを犯しますね」
「だがその割合はな」
 それはというのだ。
「決してだ」
「多くはないですね」
「むしろ人間よりもな」
「遥かにですね」
「少ない」
 そうなっているというのだ。
「これがな」
「そうなのですね」
「だからな」
 それでというのだ。
「神はやはりだ」
「人間とは違いますね」
「その差はどうにもならない」
「人間は所詮人間であり」
「神は間違いが少ないしその力もな」
「圧倒的ですね」
「この世のそれぞれのものを司っているのだ」
 それ故にというのだ。
「例えばオーディンは嵐に魔術、知識にだ」
「戦いですね」
「そうしたものを司っている」
「この世のそうしたものを」
「トールなら雷に農業、祭事だ」
 この時代ではこの神はオーディンの息子ではなく妻の兄であることされることが多い、その為今一つ仲がよくないとされている。 
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