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八条学園騒動記

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第七百三十五話 コアラとカモノハシその三

「しかしな」
「それでもですね」
「生きものが棲息することはな」
「そうなるとは限らないですね」
「そうだからな」
「カンブリア紀の環境でも」
「アノマロカリス等だ」
 大尉は具体的な名前を出した。
「彼等が棲息しているとはだ」
「限らないですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「これがな」
「それで、ですね」
「あの生きもの達はな」
「連合でもですね」
「珍獣とだ」 
 その様にというのだ。
「思われている」
「そうなのですね」
「だからこの学園の水族館でもな」
 こちらでもというのだ。
「かなりだ」
「貴重なものとしてですね」
「扱われている」
 そうなっているというのだ。
「これがな」
「そうですか」
「だからだ」
 それでと言うのだった。
「今日は時間はないが」
「あらためてですね」
「この学園内の水族館に行った時はな」 
 その時はというのだ。
「カンブリア紀の生きもの達もな」
「観ますね」
「そうする、流石にな」
「カンブリア紀の生きもの達はですね」
「連合でも珍獣だ」
 そうなっているというのだ。
「限られた星にしかいないな、ただ養殖はな」
「出来ます」
「どれも小型で原始的な生きものだ」
 だからだというのだ。
「それでだ」
「養殖は出来ますか」
「それも容易にだ」
 その様にというのだ。
「出来る」
「そうなのですね」
「ただ連合でも彼等はな」
 カンブリア紀の生きもの達はというのだ。
「食べるかというとな」
「わからないですか」
「水にあるものは確かに船以外食べる」
「海草ですらですね」
「海鼠ですら食べるのだ、海胆もだ」
「あの棘だらけの」
「日本人が寿司のネタにするしな」
 そしてというのだ。
「ご飯にも乗せる、それで他の国々もだ」
「海胆を食べますか」
「そうなっている、ウミウシやヒトデでも美味い種類はな」
 そうしたものはというのだ、事実星によっては食べて美味なウミウシやヒトデ、イソギンチャク等も棲息しているのだ。
「食べるがな」
「連合では」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「その連合でもな」
「カンブリア紀の生きもの達はですね」
「食べるかどうかはな」
「わかりませんか」
「流石にな、鯨やイルカまで食べてもな」
「マナティーやジュゴンもですね」
「セイウチやアシカすら食べるが」 
 それでもというのだ。 
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