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ネトゲで知り合って

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第二章

 相手を待った、お互いに自分の服装を話していて相手城島新太という心斎橋の本屋の店員という彼が言った。白いセーターに黒いスラックスで太っていて一七〇位の背で丸眼鏡をかけた右で黒髪を分けた彼を探すと。
 待ち合わせ場所にいた、それで彼から声をかけた。
「城島さんですか?」
「そう言う貴方は若田部さんですか?」
「はい」 
 若田部は笑顔で答えた。
「そうです」
「こっちでははじめまして」
「こちらこそ」
 二人で笑顔で挨拶を交えさせた、まずはそれからだった。
 そしてだ、若田部は笑顔で提案した。
「じゃあこれから昼飯にします?」
「何処にしますか?」
「この百貨店に安い中華バイキングあるんですよ」
「いいですね、じゃあそっちで食べて飲みながら」
「お話しましょう」
「それじゃあ」
 こう話してだった。
 二人でその店に行って中華料理を食べつつ話に興じた、ここで城島は焼きそばを食べつつこんなことを言った。
「よく実はネカマとか出会い系みたいにとか」
「聞きますね、そんな話」
「ネトゲだと」
「そういうのはよくないですね」
「はい、やっぱりあれですよ」
 笑いながらもだ、城島は真面目に話した。
「まあネカマ位は内緒ならいいですが」
「自分だけで楽しむだけで」
「それならいいですが」 
 バーチャル世界の自分を楽しむだけならというのだ。
「しかしです」
「それを悪いことに使ったら駄目ですね」
「ましてや出会い系は」
「そういうところでやってくれですね」
「全くですね、オフ会も」
 これもというのだ。
「こうしてです」
「平和で和気藹々ですね」
「そうあるべきですね」
「本当に」
 二人共良識ある社会人なのでこう話した、そしてだった。
 二人は料理と飲みものを楽しみながらネトゲの話にも興じその後でまたゲームの中で会ってオフ会もしようと話した、そのうえで以前より親しくなった。
 そこからリアルでも親友同士となった、若田部も城島もそのゲームの配信が終了してからも他のゲームそして@プライベートで親しくしていった、そんな普通のネトゲを通じての現代の日常を楽しんでいったのだった。


ネトゲで知り合って   完


                   2024・1・22 
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