| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

馬と言っても競馬じゃない

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二章

「競馬で女の子?」
「競馬の馬が女の子になってるゲームがあるんだ」
「そうなの」
「今は軍艦でも国家でも擬人化、人になって創作されていてな」
 そうなっていてというのだ。
「馬もだよ」
「そうなってるの」
「刀もな」
「刀もって」
「それで馬は女の子になってな」
 夫はさらに話した。
「ゲームにもなってるんだよ」
「そうなのね」
「それでそのゲームが凄く面白くて」
 それでというのだ。
「遊んでる馬の名前も覚えてて言ってるんだよ」
「そうだったのね」
「ギャンブルはしないさ」
 これは絶対だというのだ。
「何がいいかわからない位だよ」
「あなたはそうよね、だからおかしいと思ってたけれど」
「そういうことだったんだよ」
「そうなのね」
「それでこれからな」
 妻に笑顔で話した。
「そのゲームするな」
「それじゃあね。しかし刀も人になるなんて」
 妻は夫が話したこのことにふと思った。
「面白そうね」
「ああ。そっちも人気あるよ」
「そうなのね」
 ここからだった、妻はそのゲームに興味を持ちふとはじめてみた、すると彼女は刀の名前を言う様になった。夫婦それぞれで馬と刀に詳しくなったのだった。


馬と言っても競馬じゃない   完


                   2024・1・17 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧