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ドリトル先生とラーメン

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第十幕その十一

「僕はね」
「贅沢はされなくても」
「そうした生活特に食事はね」
「されないですね」
「うん、むしろ大坂の町人文化の」 
「楽しい感じですね」
「その方がいいね、ただ武士の人達は好きだよ」
 この人達自体はというのです。
「凄くね」
「格好良くて高潔で」
「だからね」 
 それでというのです。
「好きだよ」
「日本人の国民性を形成する重要な要素にもなっていますね」
「規律正しさはね」
「武士道が大きいですね」
「うん、スポーツマンシップもね」
 こちらもというのです。
「日本ではね」
「野球の日本代表は侍ジャパンともいいますし」
「やっぱりね」
 何と言ってもというのです。
「武士道がね」
「大きな影響を与えていますね」
「イギリスのスポーツマンシップも厳しいけれど」
「日本も厳しいですね」
「それを守ることについてね」
「そうですよね」
「だから武士はね」
 先生としてはです。
「僕もね」
「好きですね」
「武士道はこれからもね」
 是非にというのです。
「守っていくべきだとね」
「先生は考えておられますね」
「そうなんだ」 
 実際にというのです。
「僕も武士じゃないけれど」
「武士道を学んで」
「守るべきところはね」 
 こうトミーに言うのでした。
「守っていこうとね」
「お考えですね」
「そうなんだ」
「それはいいことですね」
「トミーもそう思うね」
「はい、ただお食事はですね」
「それは出来ないね、本当に町人さんの感じで」
 大坂のというのです。
「食べていきたいね」
「これからも」
「うん、色々なものを沢山ね」
「食文化はそうですね」
「だってお侍は河豚食べられなかったんだよ」
 このお魚はというのです。
「下世話なお魚特に将軍様になると」
「食べられないものが多かったですね」
「気軽に買い食いとかね」
「そうしたことも出来なくて」
「あれするなこれするなと」
「厳しかったですね」
「身分は高かったけれど」 
 それでもというのです。
「江戸市中で刀を迂闊に抜いても」
「時代劇ではそんな場面も多いですね」
「江戸城だけでなくね」
「江戸の中でもですね」
「刀を抜いたらそれだけで」
「切腹でしたね」
「誰かを傷付けることが禁じられる以前に」
 そもそもというのです。 
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