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ドリトル先生とラーメン

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第十幕その十

「ガブガブもでね」
「調味料が乏しくて」
「その分ね」
「味覚が、ですね」
「そうだからね、紹介されるレシピもね」
「料理番組なんかでも」
「日本や他の国の料理番組を見たらわかるよ」
 そうすればというのです。
「烏賊は食べられるとか言ってね」
「物凄く適当に作りますね」
「あのまま作ったらね」
「味はどうか」
「言うまでもないしね」
「環境が、ですね」
「そもそもだから」
 イギリスはというのです。
「だからどうしてもね」
「食べる量が少なくなりますね」
「だから日本に来て」
 先生はというのです。
「多くなったよ」
「食べる量が」
「まして僕はこれまでも結構イギリスから出てね」
「世界各地を旅して冒険模したので」
「他の国の味覚も知っていて」
「それでイギリス料理を食べると」
「ついつい他国のお料理と比べて」 
 その味をというのです。
「無意識のうちにね」
「食べる量が減りましたね」
「そうだったよ、けれど日本では」
「それがないから」
「楽しんで食べられてね」
「量が増えていますね」
「そうなっているよ、美味しいものが多いことは」
 このことはともです、先生は言いました。
「やっぱりね」
「いいことですね」
「凄くね、それじゃあ」
「これからもですね」
「美味しいものをね」 
 是非にというのでした。
「沢山ね」
「召し上がられますね」
「そうしていくよ、ただ僕は一汁一菜とか」
「江戸時代のお侍さんみたいに」
「それはしないね」
 そうした献立はというのです。
「贅沢でなくても」
「質素倹約はですね」
「しないね、あの質素倹約は」
 それはといいますと。
「日本の武士のね」
「文化でしたね」
「文武両道でね」 
 学問にも武芸にも励んでというのです。
「その暮らしはあくまでね」
「質素ですね」
「武士の人達は俸禄だけで暮らしていて」
「基本お金がなくて」
「家格に会うだけの出費もあってね」
 そうしたこともあってというのです。
「暮らし自体は質素でね」
「食生活もそうでしたね」
「将軍様も贅沢出来なかったけれど」
 それでもというのです。 
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