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X ーthe another storyー

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第五十二話 祝宴その四

「俺も務めを果たす」
「宜しくお願いします」
「お暮らしのことは保証しますので」 
 生活のことはというのだ。
「それで、です」
「ご安心下さい」
「もうお互いに戦うことはないです」
「平和です」
「それは何よりだ、だが災害等色々あるな」
 神威はこのことも話した。
「この街は」
「そうね」
 小鳥は神威のその言葉に頷いた。
「東京はね」
「災害が多いな」
「物凄くね」
「実はです」
 征一狼が応えてきた。
「その災害からもです」
「護ることもか」
「僕達の役目でして」
「龍達のだな」
「天の龍地の龍の」
 双方の龍達のというのだ。
「そうでして」
「それでだな」
「僕達は人間を護り」
「地の龍もだな」
「大地を護っていました」
「東京の両方をか」
「世界の異変がです」 
 まさにそれがというのだ。
「東京に反映されますので」
「だからこの街は災害が多いか」
「はい」 
 そうだというのだ。
「実は」
「そうした事情があったか」
「そしてです」
 征一狼はさらに話した。
「僕達はその都度です」
「力を用いてか」
「災害の被害を抑えていいました」
「そうだったのか」
「東京が滅べば人間も地球も滅ぶなら」
 それならというのだ。
「逆にです」
「地球、世界のこともだな」
「東京に反映されます」
「そうなるか」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「そうなってきました」
「そうだったか」
「そしてです」
 征一狼はさらに話した。
「僕達もです」
「これからはか」
「東京に災害が来れば」
 その時はというのだ。
「力を合わせて結界を張り」
「被害を食い止めるか」
「そうします、ですが戦いではないので」
 だからだというのだ。
「死ぬことはです」
「ないか」
「そうです」
「ほなこれからも頑張るか」
 空汰は右手を自分の頭の後ろにやって笑って話した。
「皆護っていくか」
「そうね」
 嵐も微笑んで応えた。
「人間の為に」
「是非な」
「そしてこれからは」
「地の龍も仲間やな」
「共に東京を護る」
「そうなるな」
「ええ、これまでもうそうだったけれど」
 それでもというのだ。 
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