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八条学園騒動記

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第七百三十一話 密林の生きもの達その九

「それだけでも水が多いが」
「さらにですね」
「雨が毎日の様に多く降ってな」
「尚更多いですね」
「湿気も非常に多い、草木はよく濡れていてだ」
「生きもの達はその中で生きているので」
「水にもな」
 これにもというのだ。
「強い」
「そうなっていますね」
「身体が濡れているのが普通な位だ」
 そこまでの環境だというのだ。
「あらゆる生きものがな」
「そうですか」
「だからそちらへの適応もだ」 
 これもというのだ。
「当然としてな」
「必要ですね」
「あらゆる生きものがな」
「オセロットもクモザルもブッシュドッグも」
「当然だ、だから人間はそうはな」
「入ってですね」
「暮らすことはな」   
 それはというと。
「難しい」
「地球でアマゾンにもです」
「人は暮らしていた、だが多くはなかった」
「過酷な環境だったので」
「メキシコやペルーに文明を築いてだ」
 今度は中南米の文明、アステカやマヤやインカのそれを話した。この時代の連合ではこの文明の研究も進んでいる。
「暮らしていた」
「そうでしたね」
「アマゾンにも人は移住して暮らしたが」
「多くはなかったですね」
「あまりにも過酷だったからな」
 その自然環境がというのだ。
「だからだ」
「左様でしたね」
「野生の生きもの達も独自の進化をしないと生きられない」
「地獄と言われる様な」
「そうした場所だからな」
「人間はですね」
「生きるには難しく」
 それでというのだ。
「多くない、所謂原住民と言われるな」
「そんな人達がですね」
「暮らしていたし今もな」
「暮らしていますか」
「非常に少ないがな」
 その数はというのだ。
「暮らしている、そうした暮らしをだ」
「好きな人もいますか」
「それに馴染んでいてだ」
「文明から離れても」
「誰もが文明が好きか」
 人間はというのだ。
「それはだ」
「言えないですか」
「中には文明を嫌い」 
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「暮らしている人がですね」
「今もいてな」
「今も地球のアマゾンで暮らす人がいますが」
「他の星の様々な自然環境の中でもな」
「暮らす人がいますか」
「エウロパでもいるが」
 それと共にというのだ。 
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