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仮面ライダーキバ 目に見えないつながり

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第四十章

「こうしてな」
「何っ、触手を!?」
「俺達と御前達には違いがある」
 次に力はこう言ってきた。
「それはだ」
「それは・・・・・・」
「俺達には意地がある」
 その言葉と共に今マンドレイクの触手を引き千切ったのだった。その全身に渾身の力を込めたうえでだ。
「こうしてだ。そしてだ」
「来た!?」
「倒す」
 言いながらその巨大なハンマーを振りかざしてきた。
 そしてそのハンマーをこれまた渾身の力で振り下ろしマンドレイクを叩き潰した。これでマンドレイクもまた倒れたのであった。
「俺達は生きる」
 彼もまたこのことを言うのだった。
「一族の最後の一人としてだ。何としてもな」
 彼等はそれぞれの闘いに勝利した。そして恵とゆりもまた。息の合ったコンビネーションで左右からガーゴイルに攻撃を浴びせ闘いを有利に進めていた。
「これで!」
 二人同時に蹴りを放つ。右手にいるゆりは左足で、左手にいる恵は右足で。そうしてそれでガーゴイルを吹き飛ばし相手が怯んだところで顔を見合わせて言い合うのだった。
「いいわね、恵」
「ええ、母さん」
 今ここに二人の息は完全に一つになった。
「これで決めるわよ」
「ええ」
 母と娘の動きが一つになりそうして怯んでいるガーゴイルに対して拳を繰り出す。イクサナックルをゆりは左手で、恵は右手で握りそのうえで殴り飛ばした。するとガーゴイルは一撃で吹き飛びそのうえで動きを止めてそのうえで崩れ落ちた俺伏したのであった。
「やったわね」
「ええ母さん」
 恵がゆりの言葉に頷いた。二体のイクサがそれぞれ向かい合い頷き合っていた。
 そしてそのうえで。恵はふと言うのだった。
「けれどこのイクサシステムって」
「どうしたの?」
「物凄いパワーね」
 こう言うのだった。
「私達の時代のよりもまだ強いわ」
「それはこの時代のイクサの資格者に合わせてるからじゃないかしら」
「イクサの資格者っていうと」
 一人しかいなかった。
「名護君の?」
「そう、何か何処かで聞いたことあるけれどその人に合わせてるのよ」
 こう娘に話すのだった。
「多分ね」
「だからね。そうね、名護君なら」
 話も聞いて納得する恵だった、
「これだけの強さがあるわね」
「けれどそれを使いこなしてるじゃない」
 イクサに変身しているので表情はわからないがそれでも声で微笑んでいるのがわかった。
「充分ね。やるじゃない」
「苦労しているけれどね。けれどとにかく」
「ええ」
「有り難う、母さん」
 母に対して礼を述べるのだった。
「わざわざこの時代にも来てくれて」
「私は貴女のお母さんよ」
 ゆりはこう娘に対して答えた。
「それも当然よ。母娘だからね」
「母娘だからなの」
「親子の絆は絶対よ」
 そしてこうも言うのだった。
「そう。何があってもね」
「何があってもなの」
「絆はね。永遠で絶対よ」 
 また娘に話すのだった。二人がガーゴイルを倒したその時には広間での戦いは終わっていた。そして三人の闘いも今クライマックスを迎えようとしていた。
「おのれっ、子供の分際で」
 レイが忌々しげに正夫の変身したキバに対して告げていた。
「てこずらせてくれる。楽には死にたくないのか」
「楽に死にたいとは思っているけれどね」
 レイの右の拳を自分の右の手で横に払いながら答える正夫だった。
「けれどね。こっちにも意地があるから」
「意地だと!?」
「そうだよ。少なくとも貴方達には負けないってね」
 今度はこう言うのだった。
「そのつもりだから」
「そのつもり!?」
「そうだよ。ネオファンガイアでもレジェンドルガでも」
 また攻撃が来るがそれもまた退けるのだった。今度は左の拳が来たがそれもまた払った。やはり左の手でそれを行ってみせたのだった。
「スサノオだっけ?それの相手にはならないよ」
「言うな。子供が」
「子供だからってね」
 ここで間合いを一旦離してきた。
 
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