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X ーthe another storyー

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第四十五話 属性その十五

「どうやら」
「そうか、ほなここにおる全員が生き残ることもか」
「あるかもな」
「それならや」
 神威の今の話を聞いて笑顔で言った。
「わいもな」
「生きるか」
「そうなったら」
 さらに言うのだった。
「じっちゃんのとこ戻らんとな」
「高野山にか」
「一緒にな」
 神威に嵐を見つつ話した。
「そうしたいな」
「そうか」
「全員ですね」
 征一狼もそれはと言った。
「そうなれば」
「いいですよね、ならです」
 護刃も続いた。
「ここにいる皆がです」
「生きられる様にですね」
「頑張りましょう」
「そうですね、火煉さんもご無事でしたし」
 征一狼はそれでと述べた。
「僕達もです」
「皆ですね」
「生き残って」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「また楽しく遊びましょう」
「いいですね、ピクニックなんかして」
「楽しみましょう」
「それでは」
「いいわね、生きられるなら」
 嵐も空汰を見て話した。
「これ以上のことはないわ」
「そうだな」
 神威も頷いた。
「まずはな」
「生きてこそね」
「本当にな」
「そやな、ほなわいもや」
 空汰は笑って言った。
「最後の最後、戦いが終わってもな」
「生きているな」
「運命を変えてな」
 星見の僧正が伝えたそれをというのだ。
「じっちゃんのとこに笑顔で帰るか」
「そうするのね」
「それで高野山の名物また食うか」
「高野山の?」
「あれや、高野豆腐」
 嵐に話した。
「あれがな」
「あちらの名物なの」
「それで和歌山でいうたら」
 高野山のある、というのだ。
「梅とか蜜柑とかな」
「そうしたものね」
「あと海に面してるさかい」
 空汰はこちらからも話した。
「海の幸もやねん」
「いいのね」
「これがな」
「そうなのね。だったら」
 嵐は空汰の話をここまで聞いて話した。
「伊勢にもあるわ」
「伊勢うどんに赤福に」
「それと海の幸も」
 こちらもというのだ。
「特に伊勢海老が有名ね」
「そやったな、あそこは」
「そうしたものをね」
「ああ、戦いが終わったらな」
「食べましょう」
「ほなな、ただこっちでは高野豆腐って言わんな」
 空汰はここでこの話をした。 
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