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ドリトル先生とラーメン

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第二幕その一

                第二幕  王子も好き
 先生がご自身の研究室で日本での中華料理についての論文を書いていますと王子がお部屋に来ました、そのうえで論文のことを聞いて言いました。
「日本の中華料理って日本料理だよね」
「そのうちの一分野だね」
「洋食と同じでね」
 それでというのです。
「もうね」
「そうなっているね」
「僕はそう思うけれど」
 それでもというのです。
「日本の人達はね」
「中国のお料理って言うね」
「そうなんだよね」
「いやあ、そう言ってもね」
 それでもと言う王子でした。
「アレンジが凄くて」
「日本料理だね」
「そうなっているよ」
「どのお料理もね」
「中国に天津丼なんてないからね」
 このお料理はというのです。
「そもそもね」
「そうだよ、あのお料理はね」
「ないんだよね」
「天津とあるけれど」 
 それでもです。
「その実はね」
「なくてね」
「完全にね」 
 先生は言いました。
「日本料理だよ」
「そうだね」
「他の中華料理もね」
 日本のというのです。
「レバニラ炒めとかね」
「あれもちょっと中国にあるか」
「ないしね」
 これがというのです。
「どうも」
「あのお料理も」
「餃子だって中国では水餃子や蒸し餃子が主で」
「焼き餃子は殆どないし」
 王子はさらに言いました。
「ラーメンなんてね」
「そうだよ、中国のは拉麺でね」
「日本のラーメンとはね」
「また違うんだよね」
「うん、中国の数多い麺の一つで」
 それでというのです。
「ラーメンのルーツとしても」
「ラーメンじゃないんだよね」
「またね、けれどね」 
 王子は笑ってこうも言いました。
「美味しいよね、中華料理」
「レバニラ炒めも焼き餃子もで」
「特にラーメンがね」
「王子も好きなんだ」
「好きだよ、いや」
「いや?」
「今僕もって言ったね」
 王子へ先生のお言葉のそのことを指摘しました。
「そうだね」
「うん、僕もラーメン好きだよ」
「そうなんだね」
「色々なラーメンがあるけれど」
 日本にはです。
「どのラーメンもね」
「好きなんだ」
「醤油ラーメンも塩ラーメンもで」
 それでというのです。
「味噌ラーメンもだよ」
「じゃあね」 
 王子は先生のお話を受けて言いました。 
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