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ドリトル先生の落語

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第十幕その五

「やっているだけのお笑いはね」
「ああじゃないね」
「全力じゃない」
「ただやってるだけ」
「本当にそれだけよね」
「そんなお笑いがね」
 それこそというのです。
「面白いか」
「そんな筈ないね」
「それこそ」
「まさにそれが今のテレビのお笑いで」
「面白くないのも当然ね」
「本当に」
「うん、あとね」
 さらに言う先生でした。
「気を付けていないといけないのはふりだよ」
「ふり?」
「ふりっていうと」
「何かな」
「うん、イギリスの首相でいたね」 
 先生はどうかというお顔でお話しました。
「お茶の間の人気者で」
「ああ、あの人だね」
「わざととぼけた振りして」
「テレビで人気があったね」
「けれど女性問題あって」
「記事改竄したりしたね」
「元々物凄く素行に問題があってね」
 そしてというのです。
「それでその素顔もね」
「透けて見えるそれはね」
「物凄く悪いね」
「どうも信用出来ない」
「そんな人だね」
「道化師と言われて」
 そしてというのです。
「その素顔を見ないのはね」
「駄目だね」
「道化師の人達はメイクをしているけれど」
「その素顔はよく見ればわかるからね」
「あの人もそうだね」
「よくない人だね」
「お茶の間の人気者と言われても」
 そうした人でもというのです。
「その素顔を見ることだよ」
「イギリスのあの人もそうで」
「日本のテレビでもいたしね」
「というか日本の方が悪質かもね」
「キャスターの人達を見たら」
「そうかもね、ただ日本ではそうした人を首相に選ばなかったけれど」
 それでもというのです。
「イギリスはね」
「選んでしまったね」
「そしてその主張を鵜呑みにして」
「投票もしたね」
「テレビに出ている人達の言うことを鵜呑みにしたら」
 それこそというのです。
「どれだけ害毒かだよ」
「そうだね」
「そこは何処でも同じだね」
「日本でもイギリスでも」
「他の国でもだね」
「人のお顔のことは言うべきじゃなくても」
 紳士でありたいと思い周りからそうだと思われている先生はそうしたことはしません、ですが今はこう言うのでした。
「人相はね」
「ああ、元のお顔立ちでなくて」
「人相だね」
「それがだね」
「人相が悪いとね」
「日本の夜の十時から、十一時からの報道番組のキャスターの人達も」
 まずはこの人達のお名前を出しました。 
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