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ドリトル先生の落語

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第五幕その四

「読まない方がいいよ、お店のお料理が口に合わないからお店の中で騒ぐのが普通なんて」
「マナーがなっていないですね」
「お店で化学調味料を使っていても」
 お料理にです。
「喚き散らしたらね」
「立派な営業妨害ですね」
「こんなのをユーチューブの動画であげたら」
「炎上ですね」
「馬鹿な人がお店で悪戯して動画にあげて」
「それで大騒動になっていますね」
「こうした行為とどう違うのか」
 それこそというのです。
「一体」
「ほぼ同じですね」
「新聞記者はヤクザ屋さんか」
「それか馬鹿な子供か」
「そんなレベルだよ」
「そういえばあの作品そんなキャラクターばかりですね」
 トミーは思い出した様に言いました。
「野蛮で短気で無教養な」
「そんな人ばかりだね」
「ああした人達が正しいなんて」
「こんなおかしな世界はないね」
「そうですよね」
「日本の漫画は素晴らしい作品が星の数程あるけれど」
 それでもという先生でした。
「その中にはね」
「そんなおかしな作品もある」
「そうだよ、漫画の中でも下の下の下以下の」
「最低と言っても足りないですね」
「そんな酷い作品だよ」
 まさにというのです。
「あの作品はね」
「だから読むべきじゃない」
「そして語ることもあまりね」
「お勧め出来ないですね」
「そうだよ、それでこの作品のお話はこれで終わりにして」
 それでという先生でした。
「あらためて言うけれど」
「イギリス人の落語家さんとは」
「凄いよ、しかしその人が本気で笑わせようとしているなら」
 それならという先生でした。
「応援したいね」
「そうですね、同じイギリス生まれとして」
「そうだね、そういえば英語の落語ってどうかな」
 先生はふと思って言いました。
「面白いかな」
「いいかもね」
「落語って面白いしね」
「実際にね」
「そうだからね」
「やるべきだよね」
「本当に」
「成功するかどうかわからないけれど」 
 それでもという先生でした。
「やってみるといいね」
「何でもチャレンジ」
「やってみることだよね」
「失敗してもそれが何かにつながるから」
「だからね」
「やらないで後悔するよりやって後悔する」
 先生委は笑って言いました。
「そうだね」
「当たって砕けろだね」
「まさに」
「そこから得られるものもあるし」
「無駄にならないしね」
「チャレンジは無駄にならないよ」
 全くというのです。
「全力でやると特にね」
「そうだね」
「じゃあ英語の落語もいいね」
「日本語以外でしても」
「無駄でないね」
「失敗しても」
「うん、ただ正座はね」 
 先生はこちらのことは苦笑いになって言いました。 
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