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おぢばにおかえり

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第七十六話 次の日も会ってその二十二

「兎に角男は駄目なんだ」
「お勉強の方は」
「そうだよ、けれどどうとでもなるから」
 学校の成績が悪くてもというのです。
「世の中面白いね」
「それはそうですね」
「それでも大学に行こうと思ったら」
 それならです。
「ある程度でもね」
「勉強しないと駄目ですね」
「そうだからね」
「それが現実ですね」
「千里ちゃんはずっと真面目に勉強してたけれどね」
「もうそうしないとって思ってまして」
 私としてはです。
「将来は教会継がないといけないですから」
「八条をね」
「それが決まってますから」
 三人姉妹の長女だからです。
「ですから」
「それで天理大学に行ってだね」
「はい、入学して」 
 そうしてです。
「そこでもおみちのこと勉強して」
「立派なようぼくになってだね」
「教会の奥さんにならないと駄目ですから」
「それで勉強してだね」
「大学に受かる様にしました」
 その為に三年間勉強しました。
「合格してです」
「そして今もだね」
「勉強してます」
「大学は言っても勉強しているのがいいね」
「将来のことを考えますと」
 どうしてもです。
「私は勉強しないでいられないですから」
「教会のことだね」
「はい、ですから勉強しています」
「千里ちゃんは絶対いい奥さんになるよ」
 次郎さんは笑って言ってくれました。 
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