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夢幻水滸伝

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第三百十一話 陽動と侵攻その八

「それやとな」
「敗れた場合もですね」
「考えておいてな」
「準備をしておきますね」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「決戦に挑むで」
「わかりました」
「自分は突撃んてもらうで」
 ホーソーンに彼が決戦の時に行うことを話した。
「精兵を率いてな」
「そうしてですね」
「先陣を務めてな」 
「突撃ですね」
「自分は騎兵を率いるのは苦手や」
 バイキングであるので船の上や上陸しての戦は得意だ、だがどうしても騎兵戦術は苦手であるのだ。誰でも何処でも戦える訳ではないのだ。
「しかしな」
「歩兵は率いられます」
「あと海兵隊も戦車とか使うな」
「そちらの指揮は出来ます」
「それやとな」
「はい、わいはですね」
「機械化部隊と歩兵隊を率いてな」 
 そのうえでというのだ。
「攻めてもらうで」
「突撃ですね」
「そうしてもらうで、ええな」
「わかりました」
「ほなな」 
 あらためてだ、メルヴィルは言った。
「こっちに来てもらうで」
「わかりました」
 ホーソーンは貝殻の向こうで頷いた、そうしてだった。
 彼等はサススベンドに集結した、そのうえで。
 ミシガンシチーからゲーリに兵を進めんとした、だがここでメルヴィル達と合流したボームがこんなことを言った。
「ミシガンシチーは掌握出来てもです」
「ゲーリに到着するまではな」
 メルヴィルは冷静な顔で応えた。
「ちょっとな」
「間に合わへんですね」
「しかもあの街は五大湖側にや」
 敵である彼等にというのだ。
「完全にや」
「掌握されていて」
「あちらを支持してる」
「そやからですね」
「容易にはな」
「攻めてもですね」
「こちらに降らん、そやからな」
「無理をせんで、ですね」
「ミシガンシチーを掌握したらな」
 それならというのだ。
「もうな」
「ゲーリはですね」
「掌握は積極的にはや」
「行わないですね」
「ルイス達が入ってもな」
 彼等と彼等が率いる軍勢がというのだ。
「そうしてもな」
「ええですね」
「ああ、そしてな」 
 メルヴィルはさらに話した。
「戦う、ただミシガンシチーを掌握したら」
「その後は、ですか」
「水軍がヒューロン湖からな」
 五大湖のこの湖からというのだ。
「こっちに降ったマッキーノシチーからや」
「ミシガン湖に入ってですか」
「ミシガンシチー北岸に来るまでな」
 それまではというのだ。
「戦はせん」
「水軍の援護もですか」
「そや、湖岸に展開してな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「水軍の援護も受けて」
「戦いたいわ」
 こうボームに話した。 
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