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ドリトル先生と桜島

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第十幕その二

「そうしたことも調査しているんだよ」
「成程ね」
「ただ距離だけじゃなくて」
「年代も調査しているのね」
「今の先生は」
「そうなんだ、しかし本当に噴火が多いね」 
 桜島はというのです。
「ここに来てあらためて思ったよ」
「そうだよね」
「毎日みたいに噴火してるね」
「見ていても」
「煙も噴いていて」
「ここにいたら」 
 本当にと言う先生でした。
「実感するよ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「何かあるかな」
「火山灰について」
「調査対象として見ると」
 地質学という学問からというのです。
「面白いね」
「そうなんだ」
「桜島は」
「そして鹿児島県は」
「そうしたものなんだ」
「うん、年々地質が変わって」 
 火山灰の量によってというのです。
「それで距離によってもね」
「変わるから」
「そのこともわかるから」
「それでなんだ」
「調べてわかるから」
「面白いんだね」
「うん、地質学にはその変遷も入っているから」
 その学問の中にというのです。
「学びがいがあるよ」
「火山灰のせいでお掃除しなくてはいけなくて」
「それで土地も痩せて」
「農業にも影響が出てるけれど」
「それでもだね」
「うん、地質学から見るとね」 
 そうすると、というのです。
「鹿児島県は面白いよ」
「そうした場所だね」
「先生地質学も学んでいるからね」
「その先生からしてみると」
「面白い場所だね」
「そうだよ、それじゃあお昼までね」 
 先生は皆に笑顔でお話しました。
「調査していこうね」
「そうしていこうね」
「是非ね」
「楽しみながらね」
 皆も笑顔で応えます、そうしてでした。
 先生はお昼まで学問に励んででした。
 お昼はお店で食べます、お店はお鍋でしたが。
 牛肉のお店でした、しゃぶしゃぶにです。
 ヒレかつ、コロッケ、ステーキに煮込み、ローストビーフといったものです。先生は皆と一緒に食べつつ言いました。
「こうして食べるとね」
「美味しいよね」
「牛肉って」
「そういえば鹿児島牛もあったね」
「この鹿児島県には」
「そうだったね」
「そうだよ、日本の和牛は有名だね」 
 こう言うのでした。
「世界的に」
「もうブランドだよね」
「九州だと佐賀牛や宮崎牛が有名だね」
「宮崎牛は一度大変なことになったけれど」
「それでもね」
「復興の為に頑張ってるよ」
 そうしているというのです。
「あちらもね」
「そうだね」
「これまで神戸牛や近江牛を食べてきたけれど」
「鹿児島牛も食べようね」
「今からね」
「僕はすき焼きも好きだけれど」
 先生はしゃぶしゃぶを観つつ笑顔で言いました。 
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