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写真集が欲しい理由

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第四章

「これが滅茶苦茶な」
「いいんだな」
「使えるんだな」
「本能に」
「そうなんだよ」
 これがというのだ。
「本当にな」
「写真集が何故あるか」
「それで次々に出るか」
「アイドルの人のそれが」
「それがどうしてかってな」
「理由は一つしかないだろ」
 鷲尾は言い切った。
「そして買うのか」
「そうだよな」
「もうな」
「他に理由ないよな」
「それこそ」
「それでな」 
 そのうえでというのだ。
「俺だって買ってな」
「集めてるよな」
「そうだよな」
「いつもな」
「バイトまでして金貯めて」
「そうだよ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「買ってるんだよ」
「全ては本能の為」
「欲望の為だよな」
「他に理由ないよな」
「そうした漫画やDVDもあるよ」
 世の中にはというのだ。
「けれど俺はな」
「写真集だよな」
「それだよな」
「お前は」
「そっちだよな」
「そうなんだよ、アイドルの写真集にぐっときてな」
 それでというのだ。
「お世話になってるんだよ」
「俺はそうした漫画だよ」
「俺はDVDだよ」
「俺はそうした女優さんのDVDだよ」
「俺はそうしたゲームだよ」
 クラスメイト達はそれぞれがお世話になっている媒体を口々に言った。
「それぞれあるからな」
「お世話になるのってな」
「しかもあくまでメインでな」
「他の媒体も使うしな」
「俺漫画も持ってるからな」
 鷲尾はこうも言った。
「小説だってな」
「そうそう、小説もあるよな」
「そっちもな」
「そうした小説もな」
「こういうのってフランス書院が有名だけれどな」
 そうした小説はというのだ。
「昔はグリーンドアってあったんだよ」
「へえ、そうなんだな」
「そんな名前のもあったんだな」
「そうした小説には」
「グリーンドア文庫ってな、そっちも古本屋で買ったらな」
 そうすればというのだ。
「これがまたな」
「いいんだな」
「そうなんだな」
「グリーンドア文庫も」
「ああ、それでな」
 そのうえでというのだ。 
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