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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百七十五話 原子力発電所 その5

第三百七十五話 原子力発電所 その5
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

痴情のもつれによって発生した仲間割れ。
当時四人にいた、木白崎原子力発電所襲撃班も、現在では俺、能沢エーイチロウと鳥羽リョーコの二人だけになってしまった。
木白崎原子力発電所の制御室の床には、広末シューサクと労速ジュンの死体が横たわっている。
労速ジュンの暴行によって広末シューサクとの子供をリューザンしてしまった鳥羽リョーコは、ズボンを血で濡らした状態で悲嘆に暮れている。
そんな中、無線機から突如、聞こえてきた仲間の声。
他8基の原子力発電所の制圧に動いていた仲間たちから贈られたメッセージは、ジエータイが、紅軍連合が武力制圧した全9基の原子力発電所を取り返すために、出動したという事実だった。
つまり、武装したジエータイが、紅軍連合が制圧した原子力発電所を取り返しに来るということだ。
敵はおそらく、こちらより数が多い。
それに比べ、こっちは、本来いた4人のメンバーのうち2人が死亡している。
多勢に無勢。
ここは地の利を活かさなければ、勝機はない。
とりあえず、生前の広末シューイチが、制御室から木白崎原子力発電所の全入り口のシャッター開閉操作が可能だと言っていた。
しかし、ここで疑問が生まれる。
施設へのトラックの突撃の際に、木白崎原子力発電所の入口の一部に少なからずダメージが発生しているはずだ。
その状態で、果たしてシャッターが正常に作動するだろうか?
俺は試しに、制御室のモニター前の椅子に座り、急いで木白崎原子力発電所の全入り口のシャッターを閉める操作を実行する。
幸運なことにシャッターは正常に作動した。
そして、すぐに木白崎原子力発電所の全ての機能を停止させる。
制御室はもちろん、木白崎原子力発電所内の全てのフロアが暗闇に包まれる。
おそらく、ジエータイのやつらは、あらゆる状況を想定して暗視ゴーグルを装備しているに違いない。
建物内全てを闇に包んでしまえば、多勢に無勢な状況でも、戦い方はあるはずだ。
ジエータイのやつらはおそらく、俺たちが本気で原子力発電所内で、自作爆弾を積んだトラックを爆破するとは思っていない。
ずいぶんとナメられたものだと思いつつも、それは正しいので、何とも言えない。
しかし、木白崎原子力発電所内の入口を封鎖、おまけに全システムを停止させたことで、やつらは外部からのハッキングによる、強制突入は不可能なはずだ。
やつらがこの木白崎原子力発電所に侵入できる方法はただ一つ、外部から入口に物理的なダメージを与えて、シャッターを破壊することだけだ。
そのためには、おそらく銃火器の使用が必要不可欠。
ジエータイが、テロリストの鎮圧が目的とはいえ、原子力発電所に向かって銃火器を放てば、入り口近くのロビーに停めてある自作爆弾を積んだトラックに銃弾が直撃して、この木白崎原子力発電所が爆発する可能性もあり得る。
そうなった場合、ホーシャノウが漏れ、本来、国を守る立場にあるジエータイが国家を滅亡の危機に陥れる事態が発生する。
それはそれで、美しい。
しかし、それが現実になれば、俺たちは自らの国を失うことになってしまう。
俺は自作爆弾を積んだトラックの移動も考えたが、シャッターを開けた際に敵に侵入される危険性を考慮して、その考えを捨てる。
つまり、これは賭けである、ジエータイのやつらが、シャッターの破壊の際に銃火器を使用して、自作爆弾を積んだトラックに引火すれば、そこで、日本はホーシャノウ漏れによって滅亡する。
仮に、内部に突入されても、俺には自作爆弾を積んだトラックの爆破スイッチがある。
俺の優位は変わらない。
つまり、やつらがシャッターの破壊に用いる時間を想定すれば、まだ時間はたっぷりとある。
それに、この木白崎原子力発電所の停止にともなって、国内の電力は大幅に減少しているはずだ。
そして、世界最大の総電気出力を誇る木白崎原子力発電所の停止によって、おそらく、世間はパニック状態に陥っている可能性が高い。
それは、当然、ジエータイの今後の作戦にも影響をもたらす、そして、なにより、電力によって国民に情報を提供しているマスメディアに与えるダメージも大きいはずだ。
俺は悲嘆に暮れている鳥羽リョーコに銃口を向けて、警告する。
「今すぐ、『自己反省』して戦線への復帰を誓うんだ、それができないなら、組織内の反乱の首謀者として処刑する‼」
そう、今回の痴情のもつれの原因を作った大きな原因は、鳥羽リョーコにある。
鳥羽リョーコの下半身のだらしなさが、結果的に、広末シューイチと労速ジュンの命を奪ったのだ。
これを組織内の反乱の首謀者と例えて何が悪い。
鳥羽リョーコが告げる。
「私は自らの不埒な行いによって二人の同志と新しい命を殺めてしまった件について『自己反省』します...」
「そう、それでいい、木白崎原子力発電所の制圧と原子炉の停止はとりあえず完了した...あとは、生き残るだけだ、二人で、絶対に...!」
その時だった。
下のフロアから大きな音が聞こえてきたのは。

次回予告 原子力発電所 その6

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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