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ドリトル先生と桜島

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第六幕その十一

「あの中に入っていてもね」
「おかしくないね」
「あの人達異様だったけれど」
「近寄った人に自棄に攻撃的で」
「やりたい放題な感じだったけれど」
「平和とか言いつつね」 
 口ではそう言ってもというのです。
「その行いはね」
「全然平和じゃなかったね」
「もう如何にもならず者で」
「カルトめいたものもあって」
「絶対にまともじゃないよ」
「あの中にいてもね」
 その人はというのです。
「おかしくなかったよ」
「そうだよね」
「最早ね」
「そうしたおかしな考えを持っていたら」
「そうなってもおかしくないね」
「うん、神仏を信じない人は誰もがそうなるとは思わないけれど」
 それでもというのです。
「そうなりかねないってね」
「思うよね」
「まあその人共産主義者かそれに近いと思うけれど」
「その考えは」
「僕は共産主義も否定しているけれどね」  
 先生はそうした考えでもあります。
「神は存在していると確信しているから」
「感じるしね」
「これまで妖怪さん達とも会ってきたけれど」
「妖怪さん達って神様がなったものでもあるっていうし」
「日本では極めて近いしね」
「神様と妖怪さん達は」
「そのこともあってね」
 まさにと言う先生でした。
「本当にね」
「先生はだよね」
「宗教を否定しないね」
「絶対に」
「神仏もね、いやしかし今お話した人については思うよ」
 先生は心から思いました。
「今沖縄の基地の前にいてもね」
「全然不思議じゃないね」
「違和感ないわ」
「若しそうしていても」
「別にね」
「そうなると思うと」 
 無神論者の人全てがそうでなくとも、というのです。
「怖くすらあるよ」
「ああなるとね」
「本当におしまいだからね」
「人間として」
「そうなるから」
「神学は続けていってね」
 そうしてというのです。 
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