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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百六十ニ話 亀裂 その1

第三百六十ニ話 亀裂 その1
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

全国指名手配された、反政府組織カラーレスとカミカゼは、クマが出没するので有名な、アズマ山に避難、アズマ山の平地に新拠点を作ろうとする。
新拠点を作る上で必要な、材料や食料、日用品の確保のために、各メンバーは、それぞれの班に分かれて、行動を開始した。
俺は、食糧調達班として、現地の森林地帯で、サバイバル生活の経験者である、宮沢タクヤの指導の下で、食用の植物の採取を開始する。
俺はタクヤに、なぜ反政府活動を行うようになったのかを問う。
タクヤの口から帰ってきたのは、タクヤが、快楽目的で、何人もの女性を殺害して、山に埋めてきたエピソードだった。
そして、サバイバル生活の知識を身につけたのも、自らの殺人行為に対する警察の目をかく乱させるためだった。
そう、タクヤは、日本の浄化を目的とした反政府活動を、行う前から、何人もの女性を殺害し続けてきた、人間の形をしたモンスターだったのだ。
アズマ山に避難してから、2日がたった。
森林伐採班、拠点材料購入班、日用雑貨購入班、食料調達班の奮闘により、アズマ山に、反政府組織カラーレスとカミカゼの新拠点が誕生した。
屋根はホームセンターで購入したトタン屋根、周りの壁や骨組みは、全て森林伐採によって、手に入れた木を使っている。
カラーレスのメンバーが現在、7人。
カミカゼのメンバーが20人。
アズマ山に作られた新拠点は、作りは低予算なものの、室内には大人数が済めるスペースが用意されていた。
俺たちは、この新拠点を『AZUMA山荘』と名づけた。
『AZUMA山荘』での、生活は学生時の修学旅行みたいで、結構楽しかった。
日本の浄化と、BEI軍の支配からの日本の解放、同じ志を持つ者たちと、大自然に包まれながら、過ごす時間は、本来、別組織であるはずのカラーレスとカミカゼとの距離を近いものにした。
しかし、そのことが、後に、組織内で新たな亀裂を生むことになった。
『AZUMA山荘』の中で、チカンが発生したのだ。
そして『AZUMA山荘』に招集された27人によって、現在、チカン問題に対する緊急集会が開かれていた。
どうやら、今回のチカン問題の、加害者は、主に、宮沢タクヤらしい。
そう、今回のチカン問題の加害者はタクヤだけでなく、他の男性陣も含められている。
しかし、そのチカン被害のほとんどがタクヤによるものらしい。
そう、一つ屋根の下に、男が15人、女性が12人、何も起きねーはずもなく。
室内に異性がこれだけ集まり、一つ屋根の下に集まれば、自然と男女交際や、セーヒガイは発生する。
そして、指名手配中により、生活に必要不可欠な行動をする以外は、山を下りるのを禁止されている『AZUMA山荘』の住人達。
テレビなどの映像作品を見ることや、水商売などを営む夜の店への入店が禁止されている、この抑圧された状態が、今回のチカン問題を引き起こしてしまったのだ。
今回のチカン問題に関する議論の、議長は、姫先ユイナが担当していた。
ユイナはかつて、BEI軍に体を汚された経験があるのだ。
ユイナが口を開く。
「では、これから、AZUMA山荘内でのチカン問題について、議論を始めたいと思います、今回、多くの女性メンバーから、男性メンバーにチカン行為をされたとの、クレームが来ています、ではまず初めに、私は女性陣から一番クレームが多い、宮沢タクヤ君に自己『反省』を提案します」
女性陣から一斉に、同意の声が上がる。
「異議なし!」
「異議なし‼」
「異議なし...」
タクヤは、被害に遭った女性陣の提案に対して、疑問を口にする。
「なぜ、僕が自己『反省』しなければ、いけないのかが、わかりません、僕はただ、誘われたので、複数の女性と関係を持っただけです」
そう、タクヤはかなりのイケメンである、AZUMA山荘での生活を始まった当初は、多くの女性陣が、タクヤと親し気にしていた。
そして、多くの男性陣が、タクヤと女性人たちの親し気な雰囲気に嫉妬していた。
ユイナがタクヤを糾弾する。
「あなたは、アプローチしてきた女性を山奥に誘い、その女性に対して、意思の確認をせずに、セッ●スをしようとした、または強引にセッ●スした、あなたの行いは、我々、AZUMA山荘に住む、同志たちの絆を破壊する行為です、よって、私は、宮沢タクヤ君に自己『反省』を提案します!」
宮沢タクヤにゴーカンの被害に遭った女性陣から一斉に、同意の声が上がる。
「異議なし!」
「異議なし‼」
「異議なし...」
タクヤが反論を始める。
「はっきり言って、意味不明の極み、先にアプローチしてきたのは、女性陣のほうです、僕にとって、女性側からのアプローチは、セッ●スさせろ、という意味を持っています。
僕みたいなイケメンとセッ●スしたいと思っている、女性とセッ●スすることのいったい何がいけないのかがわかりません、なので自己『反省』はしません」
宮沢タクヤにゴーカンの被害に遭った女性陣から一斉に、抗議の声が上がる。
「異議あり!」
「異議あり‼」
「異議あり...」
怒りをあらわにする女性陣を、ユイナがとりなす。
「静粛に‼宮沢タクヤ君、あなたのその意見は、女性に少しでも好意を向けられたら、それを即セッ●スの開始の合図として判断する、ということですか?」
「その通りです、僕たち男性が常に美しい女性とセッ●スしたいのと同じで、女性も常に、イケメンとセッ●スしたいと思っているはずです」
「しかし、仮に女性側があなたのことが好きでも、セッ●スはしたくない。そういう女性だって、たくさんいると思いますが、そのことについてはどう思いますか?」
「はっきり言って意味不明の極みです、『好きだけど、セッ●スしたくない』という心理状態が究極に理解できません、セッ●スしたくないということは、つまり好きではないということですよね?つまり、セッ●スしたくない女性は、最初から男にアプローチするんじゃねぇよ‼ってことです、セッ●スなしで成立する愛が存在するのは、TVドラマや漫画アニメの世界だけだと僕は思っています、つまりセッ●スがキライな女は男と恋愛をするなってことです、今回の件で、被害者づらしている女性陣どもは、そこらへんをちゃんと理解した上で、もうちょっと、かしこくなることをおすすめします」
宮沢タクヤにゴーカンの被害に遭った女性陣から一斉に、抗議の声が上がる。
「異議あり!」
「異議あり‼」
「異議あり...」

次回予告 亀裂 その2

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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