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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百四十六話  超地球救済戦記 断罪王REVOLUTION(レボリューション)‼

第三百四十六話  超地球救済戦記 断罪王REVOLUTION(レボリューション)‼

無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こするために戦う、若者たちの青春群像劇である。

20××年。
俺たちの国、日本は第三次世界大戦時にBEI軍に敗北。
敗戦国となった日本はBEI軍の管理下に置かれ、新日本が誕生する。
自由を失った日本、それこそが新日本である。
偽りの平和に疑問を持ちながらも、自らの保身のために見て向ぬふりを続ける新日本の国民たち。
いつしか、戦うこと、つまり戦争自体が悪であることを当たり前とし、偽りの平和に満足してしまう新日本の国民たち。
目の前で自らの祖国が腐敗していく姿に、見て見ぬ振りが出来なくなった若者たちは、新日本に革命を起こし、国のあるべき姿を取り戻すために、『カラーレス』を結成、国内トップの偏差値を誇る、東強大学を占拠した。
東強大学を占拠した『カラーレス』は新日本に革命を起こし、日本をBEI軍の管理下から解放し、日本を本来あるべき姿に戻す『無色主義』を主張。
何色にも染まらない自由な主義。
新日本を浄化し、日本に自由を取り戻す、『無色主義』。
『無色主義』を掲げた若者達の集団『カラーレス』は東強大学を占拠し、ケーサツ隊と交戦。
結果は『カラーレス』の敗北に終わるものの、『カラーレス』の主力メンバーは逃走中。
国家権力との戦いは敗北に終わるも、『カラーレス』と『無色主義』の存在をニュースを通して知った、新日本中の若者たちが一斉に奮起し、新日本中で『無色主義』をリスペクトする若者たちと、ケーサツ隊との戦闘が発生。
新日本はまさに、カオスと化していた。
俺の名前は能沢エーイチロウ。
家族は、政治家の愚父と専業主婦の愚母、そして引きこもりの愚妹がいる。
『無色主義』を主張する組織『カラーレス』に所属する俺は、県内の廃屋で行われる極秘集会に参加するために、起床する。
リビングに降りると、愚母が、おはようと朝の挨拶をしてくる。
俺は愚母が作った朝食の乗った皿を、皿ごと愚母の顔面に向かって投げる。
ベーコンとサラダとスクランブルエッグを顔面に浴びる愚母。
俺は歌を熱唱しながら、愚母に向かって叫ぶ。
「エッ!グァァァァァァァァァァァ―――――イムッ‼」
そのまま自転車で家を出た俺は、近所で運動会の練習をしている学生たちを大声で威嚇する。
「ゔるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいッ‼てめぇら全員ぶっ殺すぞォ‼」
学校の教員と思しき人間たちが、俺の背後から近づいてくる。
俺はすぐさま、『カラーレス』の仲間たちが潜伏している廃屋に向かって、自転車のペダルをこぐ。
『カラーレス』のアジトの一つに着いた俺を、仲間が出迎えてくれる。
「おい、エーイチロウ、お前、また学校の前で叫んだだろ、ああいう騒ぎを起こすのはやめてくれ、お前が原因でケーサツに俺たちの居場所か知られたらどうするつもりなんだ?わかるか?俺はエーイチロウに『反省』を求めます‼」
この『わかるか?』が口癖の男は、倉都テツオ、である。
「俺は、幼少期から音に敏感なんだ、そしてなにより運動会の練習で発せられる学生達の耳障りな声と教員のマイクごしの大声が近所迷惑だから、注意した、しかし結果的には組織を危険にさらす確率が高い失態を犯してしまったことを『反省』します!」
「よろしい、エーイチロウの『反省』を確認した、中に入れ、わかるか?」
この『反省』というのは、組織に迷惑をかけた人間、または組織内で、組織に対して批判的な発言を行った者たちに向けて、行われる、自己謝罪のことである。
この『反省』による自己謝罪は、組織内のわだかまりを早急になくし、結束力を強めることを目的としている。
今日の極秘集会の目的を倉都テツオが仲間たちに向かって説明する。
「先日、東強大学を占拠した俺たちがケーサツ隊に敗北した理由はなんだ?わかるか?」
すぐに、カラーレスのメンバー、姫先ユイナが声を上げる。
「銃火器です、私たちカラーレスの武力は当時、自作の爆弾のみでした、それに対し、ケーサツ隊は銃を使用していました、これにより、私たちカラーレスは圧倒的火力不足と経験値不足により、敗退するしかありませんでした」
「その通りだ、今、俺たちカラーレスに必要なのは、攻撃力、つまり銃火器だ、銃火器はどんな身体能力の差も超越できる兵器、俺たちノーカラーはこれから戦力増強のための銃火器の収集を始める‼わかるか?」
俺は倉都テツオに疑問をぶつける。
「でも、新日本の国民は、皆、銃国家であるBEI国に銃火器の所持を法律で禁じられています、これについての説明を求めます‼」
「エーイチロウ、君はこの国で唯一、銃の所持を認められている人間たちが誰か、わかるか?」
「まさか、ケーサツ?俺たちだけでケーサツ署を襲撃するつもりなのか?」
「ケーサツ署では人員の数で、俺たちに勝目はない、しかし、ケーサツ官が少数しか配備されていないコーバンなら勝目はある!」
「な、なるほど、しかし、相手は少数とはいえ、銃を持っています!自作爆弾を使い果たした今、我々に勝目があるとは思えません!」
俺の反戦的な言葉を聞いた姫先ユイナが俺を指さして、大声で言い放つ。
「私は今のエーイチロウ君の反戦的な発言に『反省』を求めます‼」
倉都テツオがすぐさま、姫先ユイナが提案した『反省』を了承する。
「了解した、俺はエーイチロウの今の弱腰な発言に対しての『反省』の必要性を認める、みんなはどうだ?」
倉都テツオの言葉に、十数人いるメンバーの誰も異を唱えない。
俺は『反省』の言葉を述べる。
「俺、能沢エーイチロウは、今さっきした反戦的な発言を『反省』します‼」
「よろしい。ノーカラーはこの国を浄化するために、命を賭けることを自らの魂に誓った人間達の組織だ、いまさら命乞いなど絶対に許されない、わかるか?」
「はい!」
「では近日中に、武器調達のためのコーバン攻撃作戦を始める!」

次回予告 コーバン その1

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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