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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百三十五話 野球勝負‼ その6

第三百三十五話 野球勝負‼ その6
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

芸能事務所AFデクレーションの社長・欠本ユートの野球勝負の提案から1週間後。
ついに、芸能界の命運を左右する野球勝負の日がやってきた。
俺たち素人野球チーム『下半身ムラ村田イガーズ』が、芸能事務所AFデクレーションがスポンサーを務めるプロ野球チーム『中絶ドラグーンズ』に勝利できれば、欠本ユートは、今まで自分が犯してきた悪行を全て、世間に公表し謝罪することを約束した。
敵に塩を送るような欠本ユートの挑発的な提案に、なにかきな臭いものを感じた俺は、人知を超越した断罪剣士達と、路上生活者約一名を招集し、『下半身ムラ村田イガーズ』を結成して、練習に励む。
そして、今日、野球勝負当日、その練習の成果が試される時が、ついに来た。
俺たち『下半身ムラ村田イガーズ』は、芸能界の闇を世間に暴き、欠本ユートの犠牲になったアイドルたちの無念を晴らすために、野球勝負の会場である『サイレーススタジアム』
に向かう。
決戦の場所である『サイレーススタジアム』の前で、『下半身ムラ村田イガーズ』の選手たちが降りる。
『下半身ムラ村田イガーズ』の選手たちが、『サイレーススタジアム』のグラウンドに入る。
『サイレーススタジアム』のグラウンドには、欠本ユートが社長を務める芸能事務所、AFデクレーションがスポンサーを務めるプロ野球チーム『中絶ドラグーンズ』のメンバーたちが勢ぞろいしていた。
ウオーミングアップをしている『中絶ドラグーンズ』のメンバーの姿に、元PGS(パブリックガーディアンズ)の路上生活者で『下半身ムラ村田イガーズ』の中で唯一の野球経験者である、霧原カイト監督が驚きの声を上げる。
「すごい!『中絶ドラグーンズ』の選手は、どの選手も1軍の選手ばかりだ!素人の僕たち相手でも、やつらは絶対に手は抜かないつもりなんだ!」
当然である。
この勝負で『中絶ドラグーンズ』が敗北すれば、欠本ユートは自らのこれまでの悪行を全て世間に対して公表し、謝罪しなければならない、それは今まで芸能界を支えていた芸能事務所であるAFデクレーションのアイドルたち全員の芸能界引退を意味しているのだから。
高視聴率を勝ち取るためには必要不可欠である芸能事務所AFデクレーションのアイドルたちが、テレビから姿を消せば、視聴率主義の芸能界は崩壊する。
この芸能界の運命を左右する究極バトルに、野球勝負提案者である、欠本ユートが手加減を、するはずがない。
そう。
ぜってぇに負けらんねぇ戦いがここにあンだわ。
お互いのチームのウオーミングアップが終了し、ついにサイレーススタジアムのグランウンド中央で、『下半身ムラ村田イガーズ』と『中絶ドラグーンズ』が整列を始める。
観客席には、複数人のボディーガードに囲まれた、欠本ユートの姿があった。
審判が大きな声で試合開始の言葉を叫ぶ。
「プレイボーイ‼」
審判の言葉を聞いた部長が俺の肩をバンバンたたきながら、質問してくる。
「ねぇ山神君!今の聞いた?あの審判さぁ、今絶対、プレイボールじゃなくて、プレイボーイって言ったでしょ?ねぇ、みんなも聞いたでしょ?ねぇねぇねぇねぇ!」
「あーはいはい、わかりましたよ、よかったですね、それじゃあ、とっととポジションについてください!」
「何よ、その態度、アンタ言ったわよね、部室で!プレイボーイじゃなくて、プレイボールだって、みんなで私のこと笑ったわよね!アタシ忘れてないんだから!」
ウゼ―なぁ、この女ァ。
ということで、ここからは野球解説者の田中さんと、元プロ野球選手のビデガスに、試合について解説してもらう。
「どうもみなさん、本日、この『中絶ドラグーンズ』対『下半身ムラ村田イガーズ』の試合解説を担当させてもらう、田中と申します、よろしくおねがいします」
『えー、元プロ野球選手のビデガス、です、本日はゲストとして、田中さんと共に解説させていただきます、よろしくおねがいします』
「いやー、ついに始まりましたね、この素人チーム対プロチームの前代未聞の野球勝負、ネットの噂によれば、この試合で『下半身ムラ村田イガーズ』が勝利すれば、芸能界が崩壊するなんて言われてますが、そこらへんビデガスさんは、どう思っていられますか?」『まぁ、ネットの噂ですからね~欠本社長についての例の噂も、どの程度真実なのか、まだ、よくわかっていませんしね~、まぁでも、この試合、素人集団の下半身ムラ村田イガーズに勝目はほとんどないと思いますよ~』
「ビデガスさん、ほとんど、ということは、少ない確率で、『下半身ムラ村田イガーズ』が『中絶ドラグーンズ』が勝つ可能性があると?」
『そりゃあ、もちろん、野球に、というか、スポーツの勝負に絶対は、ありえませんからね、そういう意味では、この試合、普通のプロ同士の勝負よりも、勝敗が未知数ですし、何か燃えるものがありますよね』
「なるほど、まさに龍虎激突ということですね。それではまず、一回の表、下半身ムラ村田イガーズのバッターは国内偏差値最底辺高校に通う、風見カエデ選手です、風見選手はなんと、アルティメットメディアクリエイター部の部長を務めているそうです、ビデガスさ~ん、アルティメットメディアクリエイター部っていったい何をする部活動なんですかね~?」
『いや、僕も田中さんと同じで、まったく、想像がつきません、にしもスタジアムにつるされた下半身ムラ村田イガーズの旗ですか、アレ?アレ↓すごいデザインですねぇ~』
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ビデガスさんの言う通りすごい旗ですね、なにか狂気を感じますね~」
『まぁ、高校生ですからね、僕も高校球児のころは野球とセッ●スのことで頭がいっぱいでしたからね、ある意味、あの旗のデザインは高校生として健全なのかもしれませんね、ちなみに僕は男子トイレで童貞を卒業しました』
「男子トイレで?それはワイルドですね~、ではアッチのほうもバッティグのほうも、まさに絶好調だったと?」
『ホント、そうっスね、高校時代はアッチのほうもホームラン王でしたね、もう毎日、満塁サヨナラホームランって感じです、田中さんは高校時代どんな感じだったんですか?』
「............おっと、打っちゃいましたね、部長選手打っちゃいましたねホームラン...中絶ドラグーンズのピッチャー・中田選手からホームラン打っちゃいましたねぇ...」
『マジっすか?わぁ、本当だ、中田打たれちゃいましたねぇ~高校生に打たれちゃいました、あの部長ちゃん、やりますねぇ!』
「ビデガスさん...中田選手...悔しい...ですよね?」
『そりゃあ、悔しいでしょ、野球未経験の素人にホームラン打たれたら、でも、僕、現役時代にね、あの中田ってやつに殴られたことあるんですよ』
「中田選手に?」
『はい、なので僕、今、ちょっと嬉しいです、でも、まだ試合は始まったばかりですからね、今は、気持ちの切り替えることが、めちゃくちゃ大事ですよね』
「ビデガスさん、やっぱり、どんなときも、追い詰められた時こそ、気持ちの切り替えが大事ですよね」
『ンめちゃくちゃ大事よ』
「おっと場内に白いアヒルが歩いていますねぇ~。にしてもビデガスさん、部長選手の先程のバッティング、スロー再生すると、こう、バットから竜巻のようなものが出ているように見えませんか?」
「田中さんの言う通り、出てますねぇ、バットから、竜巻、こう、ビャーって感じで、すげぇですね」

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。

次回予告 野球勝負‼ その7 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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