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X ーthe another storyー

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第二十話 外力その八

 三人は今はくつろいだ、そうして平和な時間を楽しんだ。
 その時遊人は仕事を終えてだった。同僚達と居酒屋でアフターファイブを楽しんでいたが彼はビールを飲みながら笑顔で話した。
「最近婚姻届けが多いですね」
「結婚ラッシュですね」
「僕達の区は」
「そうなっていますね」
「いいですよね」
 にこやかな笑顔での言葉だった。
「幸せになる人達を見ることは」
「そうですよね」
「僕達も仕事のしがいがあります」
「幸せな人達を見ていると」
「それなら」
「はい、ですから最近仕事にやりがいを感じて」
 そうしてというのだ。
「頑張れます」
「確かにそうですね」
「最近麒飼さん楽しそうですね」
「お仕事の時も」
「そうですね」
「幸せな人達を見ていると」
 そうすると、というのだ。
「本当にです」
「僕達も頑張れます」
「お仕事に励めて」
「こうした時も楽しいですよね」
「快く飲めますよ」
「しかも美味しくです」
 遊人は焼き鳥も楽しんで言った。
「食べられますしね」
「そうそう」
「このお店美味しいですが」
「幸せな人達を見ていると尚更です」
「尚更美味しくなります」
「全くです、幸せは最高の調味料です」 
 遊人はこうも言った。
「お酒も美味しくしてくれて」
「食べものもですからね」
「いいですよね」
「皆もっともっと幸せになって欲しいですね」
「これからも」
「全くですよ、それでなんですが」
 同僚達にさらに言った。
「焼き鳥以外に何を楽しみましょうか」
「冷奴どうです?」
「唐揚げもいいですよ」
「ほっけなんかも」
「ここ焼きそばもいいですよ」
「焼きそばですか、そういえば」
 その料理を聞いて彼のことを思い出して言った。
「焼きそばって関西が本場ですよね」
「そう言われていますね」
「お好み焼きもたこ焼きも」
「こっちはもんじゃ焼きで」
「それでなんです」
 同僚達にさらに話した。
「最近焼きそばやお好み焼きがです」
「お気に入りですか」
「そうなんですね」
「麒飼さんとしては」
「ですから」
 それでというのだ。
「今からです」
「焼きそばですね」
「それを注文されて」
「召し上がられますね」
「そうします」
 こう言って実際にだった。
 彼は焼きそばを注文した、ソース焼きそばだがそれを口にすると彼はすぐににこやかに笑って言った。 
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