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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百二十九話 まくら その5

第三百二十九話 まくら その5
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

大手芸能事務所AFデクレーションの社長、欠本ユートの枕営業強要の証拠をつかむために、新人アイドルを育成するAFデクレーションの寮に潜入した山神ムサシと竹田。
女装とヘリウムガスの過剰吸引により、新人アイドル・氏根駄ムァリコに変身した俺を待っていたのは、トイレの芳香剤のような香りが充満する女性だらけの生活と、レッスン後の廊下に倒れている、『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょうだった。
そして、アイドルグループ・『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょう(生死不明)が廊下に残したダイイングメッセージ↓がこれだ。
O A O U
このダイイングメッセージ↑を国内偏差値最底辺高校に通う俺の天才的頭脳で変換すると、このように↓なるのだ。
O=お A=え O=お U=う。
このダイイングメッセージ↑によって、おそらく、たぶん、全てが繋がってしまったことを確信した俺は、この事件の首謀者だと思われる、AFデクレーションの社長、欠本ユートによる犠牲者をこれ以上増やさないために、動く。
生死不明状態のまま倒れた『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょうが救急車で運ばれていく。
同じ寮に住む、新人アイドル・口癖は『ファイト』の黒乳首ちゃんが、俺に事件の状況を改めて説明してくれる。
「水虫で『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょうちゃん、救急隊員の人が言うには、口になにか入れられて、気絶してしまったみたいね...」
「口に何か入れられた?」
「ええ、救急隊員の人が言うには、水虫で『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょうちゃんは、喉の奥まで何か大きくて長いものを入れられたことで、呼吸困難になってしまった可能性が高いって...」
「喉の奥まで何か大きくて長いもの?」
俺の脳内におぼろげながら浮かんでくる、神の天啓のごとく、天才的な発想が!
『口に何か入れられた+喉の奥まで何か大きくて長いもの』=『O=お A=え O=お U=う』。
もう、お分かりのはずだ。
口に長い何かを喉奥までぶち込まれる、それこそが『O=お A=え O=お U=う』の正体なのだ。
つまり、水虫で『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょうは、大手芸能事務所AFデクレーションの社長、欠本ユートに『O=お A=え O=お U=う』され、気絶した可能性が高い。
そして、今回の依頼人、秋田さんの娘(欠本ユートに枕営業を強要され精神的に不安定になってしまった)が、しきりに呟いていたと思われる謎の呪文、『おえおうおえおうおえおうおえおうおえおうおえおうおえおう...』。
つまり、かつてアイドルグループ『おえおうさせ隊』に所属していた秋田さんの娘も、水虫で『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょう同様に、欠本ユートによって、『O=お A=え O=お U=う』された可能性が高い。
こうしてはいられない。
俺は今すぐ、ボイスレコーダーなどを所持する竹田に携帯で連絡をする。
すぐに床下から、ビデオカメラを首にぶら下げた竹田が突然、飛び出してくる。
俺の近くでまたもアイドル達の悲鳴↓が上がる。
「きゃああああああああああああああああああああああああッ‼」
「竹田ァ!おまえ、床下で何してたんだァ!」
「床下にビデオカメラといえば、もはや語るまい、シンプルに漢字二文字で盗撮であるッ!」
俺の問いに、誇らしげに答える竹田、おそらく下アングルの盗撮被害に遭われたと思われる新人アイドル達が、ファンの前では絶対に出さないであろう怒声と共に一斉に竹田に襲いかかる。
なぜか新人アイドルたちから走って逃げる羽目になってしまった俺と竹田、俺は竹田に問う。
「盗撮していたなら、話が早い、はやく欠本ユートを何とかしないと、また、新人アイドル達が『O=お A=え O=お U=う』の犠牲になってしまう!」
「新人アイドルたちに『O=お A=え O=お U=う』だと...!なんてうらやましいんだァ!」
「そうじゃねぇだろォ!おまえ、この寮内を盗撮してたのなら、当然、欠本ユートの居場所がどこか知ってるんだろ?」
「ああ、もちろん、欠本ユートの社長室にも、盗聴器と小型カメラを仕掛けてある!」
「やるなァ!おめェ‼」
「フン!俺を誰だと思ってる‼」
「警察に捕まってねぇだけの犯罪者」
「言い方ァ‼」
新人アイドル達から走って逃げていた俺と竹田は、いつの間にか、寮内の社長室の前に、たどり着いていた。
「この先に、欠本ユートがいるのか...!」
「ああ、まさに欠本確定だ...‼」
「やかましいわァッ‼」
俺は竹田にツッコミながら思いっきり社長室のドアを蹴っ飛ばす。
社長室では欠本ユートが待ってましたとばかりに、満面の笑みを浮かべている。
「欠元ユート‼水虫で『勃起佐賀69』の瀬戸内あんちくしょうに『O=お A=え O=お U=う』させて気絶させたのはお前だなァ!」
「ほう、よく、わかったね、山神ムサシ君」
コイツ...なぜ俺の本名を知ってるんだ?
「まぁ、いい、かかったな、欠本ユート!この社長室には、捕まってねぇだけの犯罪者・竹田が仕掛けた盗聴器があるんだぜ‼これでお前はもう終りだァ‼」
ゴキブリのごとき素早さで、竹田が社長室に仕掛けた盗聴器を回収、欠本ユートの前に突き出す。
「この音声を警察やマスコミに公表すれば、お前が新人アイドルたちに枕営業を強要して『O=お A=え O=お U=う』させていたことが世間に広まる!つまりお前の人生は『終了確定』だァ‼」
「わかってないな、君は...」
「なんだとォ!」
「仮に俺の悪事が世間に露見しても、芸能事務所AFデクレーションがプロデュースするアイドルたちが芸能界から撤退すれば、視聴率主義のテレビ局は大きなダメージを受ける、それこそ、テレビ局が潰れてしまうぐらいにね、その事実を知っておきながら、マスコミや警察が俺の悪事を糾弾すると思っているのかね?つまり、AFデクレーションの崩壊は芸能界の崩壊を意味しているのさ‼この方程式が成立している限り...俺の『O=お A=え O=お U=う』は終わらねぇッ‼」
『☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠☠
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「そんな...芸能事務所の圧力を使って、真実を闇に葬り去るつもりなのか...そんなの卑怯だぞォ‼」
「なら、チャンスをあげましょう...」
「チャンス...?」
「野球勝負だァッ‼」
「野球勝負...だと...?」
「ええ、そうです、我が社・芸能事務所AFデクレーションがスポンサーを務めるプロ野球チーム『中絶ドラグーンズ』に君たちアルティメットメディアクリエイター部が勝てたら、俺がこれまで新人アイドルたちに枕営業を強要してきたことを、世間に公表します!しかし、君たちが野球勝負で『中絶ドラグーンズ』に敗北した場合、君を含めた君たちのチームすべてに、俺の肉バットを『O=お A=え O=お U=う』してもらいます...」
(欠本ユート...コイツ、両方、イケる奴だったのか...‼)
「勝負は一週間後、サイレーススタジアムで行います」
芸能界の命運を左右する野球勝負が始まろうとしていた...!

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。 

次回予告 野球勝負‼ その1 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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