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新オズのリンキティンク

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第一幕その八

「決まってるみたいなものだからね」
「実際大阪に行くとなんです」
 ナターシャは魔法使いにもお話しました。
「黒と黄色が多いです」
「縦縞のだね」
「そうなんです、毎年日本一にもなっていて」
「その度にだね」
「秋になりますと」
 外の世界でというのです。
「特に凄いです」
「街全体が縦縞になるんだね」
「黒と黄色の」
「それはいいね」
「はい、とても絵になって」
 それでというのです。
「最高ですよ」
「オズの国でもそうだよ」
「絵になりますか」
「うん、優勝したら」
 その時はというのです。
「本当にね」
「そうなって」
「とても楽しくなるよ」
「その時にも来たいですね」
「全くだね、あと街に着いたら」 
 魔法使いはこの時のこともお話します。
「まずはホテルに入ろう」
「ホテルですか」
「実はもう予約を取っていたんだ」
 ナターシャににこりと笑って答えます。
「凄いよ、もう宮殿みたいなね」
「そうしたお部屋ですか」
「ホテルの中でも迎賓館みたいな」 
 そうしたというのです。
「別館になっていてね」
「そこで、ですか」
「僕達はあの街にいる間はね」
「寝泊りするんですね」
「そうだよ、和風でね」
 そのお部屋はというのです。
「お風呂だってね」
「素晴らしいですか」
「そこに入って」
 そうしてというのです。
「街を楽しむんだ」
「そうですか」
「勿論お笑いもね」 
 こちらもというのです。
「最高だよ」
「あの、それでお風呂だけれど」
 アン王女はこちらのことを尋ねました。
「凄いって今言ったけれど」
「ああ、どんなお風呂かだね」
「ええ、どういったものかしら」
「うん、檜だよ」
「檜風呂なの」
「和風のね、とても広くて」
 その檜風呂はというのです。
「別に薬膳湯や水風呂もあって」
「そうしたお風呂もあるの」
「そしてサウナもあるんだ」
「エメラルドの都の王宮みたいね」
「あそこまでは流石にいかなくても」
 それでもというのです。
「かなりね」
「素晴らしいものね」
「そちらも楽しめるしお部屋にいてもね」
「素敵に楽しめるのね」
「日本の趣をね」
 まさにそれをというのです。
「出来るよ」
「それは何よりね、では」
「ホテルもだね」
「楽しみましょう」
「ホテルの人にお話すればホテルのお食事も楽しめるしね」
 こちらもというのです。 
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