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新オズのリンキティンク

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第一幕その六

「人達もね」
「オズの国に来られて」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「またあのチームでなのよ」
「野球をされてるんですね」
「そうよ」
 こうナターシャにお話します。
「楽しくね」
「あのユニフォームを着られて」
「背番号もね」
 こちらもというのです。
「同じなのよ」
「それはいいですね」
「特に素敵な人達はね」
 魔法使いは目を温かいものにさせてお話しました。
「十番、十一番の人達だね」
「藤村さんと村山さんね」
「そうだね」
「あの人達も来られてるんだ」
「そして阪神で野球をされてるんだ」
「素晴らしいことね」 
 ナターシャ達五人は魔法使いの今のお話に目を輝かせてそのうえで五人の間でお話をしました。それで言うのでした。
「どちらの人達も永久欠番で」
「阪神に物凄く活躍をした人達で」
「阪神を支えた」
「そうした方々で」
「今はオズの国におられるのね」
「そうだよ、阪神は夢のチームだからね」
 それ故にというのです。
「外の世界で最も華があって絵になるチームだから」
「それで、ですね」
「オズの国にもあるんですね」
「そして外の世界で活躍した人達が集まって」
「それで野球をされてるんですね」
「オズの国でもそうされてるんですね」
「そうだよ、監督さんだってね」
 この立場におられた人もというのです。
「おられるしね」
「監督さんは誰ですか?」
 ナターシャは魔法使いに尋ねました。
「一体」
「藤本さんだよ」
「あの巨人の監督もされて」
「そして阪神の監督にもなったね」
 その経歴を持っている、というのです。
「レジェンド中のレジェンドのね」
「名監督ですね」
「その藤本さんがね」
「阪神の監督ですか」
「オズの国のね」
「それは凄いですね」
「他にもチームはあるけれど」
 それでもというのです。
「あのチームはあの街で一番人気だね」
「そうなっているんですね」
「うん、勝っても負けても絵になって」
 そうしてというのです。
「華があるからね」
「応援して実に気持ちがよく楽しいんだよ」
 カエルマンは笑って言いました。
「僕は景浦さんが大好きでね」
「えっ、景浦さんって」
「あの景浦さん!?」
「戦争前の名選手だった」
「お名前が漫画の主人公の名前にもなったっていう」
「沢村栄治さんのライバルだった」
「そうだよ、あの人が打ったら」
 カエルマンはアターシャ達五人にお話します。
「僕は幸せなんだ」
「オズの国ではずっと野球が出来るから」
 アン王女は五人ににこりと笑ってお話しました。 
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