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星河の覇皇

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第八十四部第一章 梟雄の復活その十四

 それでだ、工場長は言うのだ。
「こうした状況では仕方ないが」
「疲労もですね」
「何とか解消し」
「満足に戦ってもらいますか」
「そうすべきだ、このままではだ」
 どうにもというのだ。
「作業効率が落ちるしだ」
「倒れる者も出ますね」
「そして感染症もですね」
「何かあればすぐに拡散して」
「流行してしまいますね」
「それも怖い」
 感染症の拡散、これもというのだ。
「だからだ」
「疲労は、ですね」
「何とかですね」
「癒していかないといけないですね」
「今のうちにな、それに工場自体も」
 こちらもというのだ。
「二十四時間動いている」
「休みなく」
「そうなるとですね」
「機械にかなりの負担がかかったいますね」
「このことも間違いないですね」
「そうだ、点検は怠らないことだ」
 工場長は決してという言葉で述べた。
「そして故障すればな」
「すぐにですね」
「その部分を修理する」
「そして再び使用する」
「そうしますね」
「また安全もだ」
 これもというのだ。
「常にだ」
「念頭に置き」
「事故なぞない様にですね」
「注意していきますね」
「疲れている時が一番危ない」
 安全、このことについてはというのだ。
「だからだ、安全靴やヘルメットは着用してだ」
「そしてですね」
「作業の時に気をつける」
「機械に巻き込まれたりしない」
「そこも気を付けることですね」
「今のところこの工場では事故は起こっていないが」
 それでもというのだ。
「あくまで今のところだ」
「これからはわからないですね」
「若し気を抜けば」
「その時はですね」
「そうだ、事故が起こる」
 それ故にとだ、工場長は言うのだった。その頭の中は工場の責任者としてそのうえであらゆる事態を想定していた。
 それでだ、こう言うのだ。
「だからこれからもだ」
「気をつけていきますね」
「油断せずに」
「作業員達にも注意しますね」
「疲れを癒すと共に」
「そうしていく、今は普通に十二時間の労働だが」
 十二時間で二交代制となっているのだ、かなり過酷なスケジュールであることは言うまでもない。
「やはり疲労が蓄積する」
「しかも週六日です」
「週休一日です」
 サハラでも二日になっているがだ、一週間に。 
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