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ドリトル先生と山椒魚

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第十幕その七

「よく話題の種になることも起こるね」
「所謂ネタだね」
「ネタも尽きないチームだよね」
「笑える様な」
「そんなことも多いんだよね」
「そうしたところもだよ」
 実にというのです。
「阪神は魅力なんだよね」
「昔からそうしたことには尽きなくて」
「ネタチームとか言われてみたね」
「毎年何かある」
「そうしたチームだって」
「けれどね」
 それでもというのです。
「阪神は今は明るくて笑える話題ばかりだね」
「そうそう」
「何でそうなるのってね」
「強い中にも笑いあり」
「そんな素敵なチームよ」
「けれど巨人は陰気でね」
 そうしたチームカラーになっていてというのです。
「不祥事ばかりだね」
「もうそれしかないよね」
「悪い話しかないよね」
「どんよりとして沈んで」
「物凄く暗いカラーだよ」
「ベンチはヤクザ屋さんの事務所みたいだしね」
 そこまで雰囲気が悪いというのです。
「ファンも少なくなる一方で」
「本当に悪いチームだよ」
「いいところが全くない」
「東京ドームを観てもね」
「テレビとかインターネットでも」
「そこでも一塁側の雰囲気悪いよ」
 巨人の方はというのです。
「選手同士助け合わなくて」
「チームプレーは全然で」
「ミスがあったら罵り合って」
「それで負ける度にお互いを批判し合うね」
「本当に驕るとね」
 今お話している通りにとです、先生は心から思いました。
「ああなるね」
「全くだね」
「巨人は最悪のチームよ」
「弱くて暗くて柄が悪くて」
「いいところの全くない」
「最低のチームになったね」
「僕も反面教師にしないとね」
 巨人はというのです。
「選手一人一人も」
「驕るとああなる」
「謙虚さを忘れたら」
「そして紳士としてああなってはいけない」
「そうだね」
「うん、もう巨人はよくならないよ」
 絶対にというのです。
「今も球界の盟主とか言ってるしね」
「十五年連続最下位なのにね」
「しかも勝率一割台で」
「一シーズン敗戦記録更新し続けてるのに」
「それでもね」
「まだそう言ってるからね」
「反省して」 
 自分達をというのです。
「そしてそこからやり直さないとね」
「よくならないよね」
「誰だってそうだし」
「けれど巨人は反省しないから」
「悪いままだね」
「どうして日本の知識人が駄目になったのか」
 先生はいつも思うことをお話しました。 
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