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星河の覇皇

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第八十三部第五章 謎の兵器の正体その二十八

「やはり」
「左様ですね」
「それではですね」
「これからもですね」
「戦局を見ていく」
「そうしますね」
「それを続けて」
 そしてというのだ。
「我々としてはです」
「研究していきますね」
「両軍の戦争を」
「それを我々に活用していく」
「そうもしていきますね」
「他国で戦争が起これば」
 その場合はというのだ。
「可能な限り注視して」
「そしてですね」
「その戦争を学び」
「そのうえで、ですね」
「我々に活用していきますね」
「そうしていくこともです」
 それもまた、とううのだ。
「我々の務めです」
「国防を担う者のですね」
「そうなりますね」
「そうです、戦争は軍人が学びますが」
 八条は今自分の周りにいるのが背広組即ち文民であることから話した、軍人即ち武官と文民即ち文官では役割が違うからだ。
「我々も然りです」
「学ぶべきですね」
「我々は何をすべきか」
「そのことを」
「そうです、文民は文民で、です」
 国防省にいるならというのだ。
「やるべきことがありますね」
「その通りですね」
「国防は軍人だけで為すものではありません」
「我々もあってこそです」
「軍事を政治の立場で考え」
「そしてどう動かすかを考えることですね」
「国防はシステムです」
 八条は一言でのべた。
「それ自体が、ですから」
「そのシステムをですね」
「常により高度かつ合理的なものにしていく」
「それが務めですね」
「我々の」
「そうです、予算や人事や運営は」
 そういったものはというのだ。
「戦場で戦うこと以上に重要です」
「こと政治のことは」
「まさにですね」
「だからこそですね」
「我々も常に学んでいくべきですね」
「そうです、ではこれからもお願いします」
 八条はこう言ってだった、今はサインをしていった。その中には様々な軍事行政に関わるものがありそれ等全てにサインをした。
 そしてその仕事が終わってからだった。
 日本から地球に来ていた日本の議員と夕食を摂りつつ会談の場を持った、会談の場所は懐石料理の料亭である。
 そこで見事な懐石料理を食べ酒を飲みつつだ、その議員は八条に対して笑顔であるが鋭い目で話した。
「実は今日本ではです」
「何かありますか」
「中央政府への反発心が高まっています」
「市民感情として、ですね」
 八条は山菜を猪肉と共に蒸したものを食べつつ応えた。 
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