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転生!DORAGONBALL THE WORLD!!

作者:山葵。
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サイヤ人編
  第六話 頼みの綱を手繰り寄せて。

 
前書き
特に書くことがないので今回の前置きは何もありません。
あらすじって?(゚∀゚)アヒャ 

 
「その身に刻んでやろう。束になっても勝てないエリートの力を。」
ベジータは自信満々に言い放つ。

「悪いが俺は援護に回らさせてもらう。なんせ左腕が不自由なんでな。」
ワサビは片腕を失った状態でまともに近接戦闘はできないことを察し、気弾で援護し悟空とバーダックが前線を張りベジータを先頭不能にする。そんな作戦を思いついた。

「ああ、わかった。援護は頼んだぞ。」
悟空はみなまで言わずともその考えをくみとった。

「よし!行くぞ!」

「おう!」 「ふん…」

悟空の掛け声に合わせて、悟空とバーダックは、ベジータに一直線で向かっていく。

「「ダリャリャリャリャ!!」」 2人は息の合った動きでベジータにラッシュを食らわす。
今あったばっかりでここまで合うのは、さすが家族といったところだろうか。

しかしベジータも黙って食らっているわけではない。

悟空が少し隙を見せた瞬間に左拳を悟空の腹部に叩き込む。悟空は衝撃からか、少し、血を吐いた。
しかしその瞬間、バーダックがベジータの左腕を上に蹴り飛ばし、おろそかになっている右腕をつかみ、投げ飛ばした。ベジータは投げ飛ばされながら空中で体制を整えようとするが、悟空達より、少し後ろの方に離れたところにいるワサビが気弾を片手で5発放ちそれを妨害する。

始めの3発は見事に命中し、ベジータを少し後ろに吹き飛ばしたが、残りに2発は手刀で明後日の方向に吹き飛ばされた。

「サンキュー、助かった。」

「まったく世話の焼けるヤローだ。」

そんな会話をし、再び、ベジータへ距離を詰める。

「俺様に同じ手が通用すると思うな!」
そういうと、突っ込んできた悟空とバーダックの頭をつかみ、両者を思いっきりぶつけた。

「繰気弾!!」
後ろで気をためていたワサビが気弾を放った。

その球をワサビは操り、地中に潜らせベジータの真下まで来た時に上に球を上げた。
繰気弾はちょうどベジータの顎に当たり、両者をつかんでいた手が緩む。

「今だ!!」
悟空は合図をし、2人で回し蹴りをベジータの腹部にいれ、岩場に叩きつけた。

「はぁ…はぁ…どうだ?」
2人は息を上げる。もうとっくに体は限界を迎えている。

「このヤロー!!俺にまた傷を入れやがって!!」
そういいながらベジータは立ち上がる。しかし頭からは血を流している。

頭からは血こそ流れているが、大したダメージにはなってないようだ。

悟空は一人考える。
(困ったな…ダメージは与えられてるが、奴を倒す一撃が入らねぇ…どうすりゃいいんだ。)
しかし、悟空はひらめいた。界王様から教えてもらったもう一つの技を。
窮地を脱するとっておきの必殺技を。

「ワサビ、バーダック。聞いてくれ。奴を倒せるのはこれしかねぇ。」

「ワサビならわかんだろ?元気玉だ。元気玉なら奴を倒せるはずだ。」

「要するに、元気玉を作る時間を稼げばいいんだろ?」
すべてを知っているワサビが悟空に言う。

「ああ、頼む。」

「「まかせろ。」」

そうして悟空は一歩下がり、両手を上にあげ、元気をもらう。
(だ…大地よ 海よ そして生きているすべての みんな………
このオラに ほんのちょっとずつだけ 元気をわけてくれ…!!!)

「カカロットのヤロウは何をしている?」
ベジータが聞く。

「誰が教えるか、ベジータ王子。聞きたかったら、俺たちを倒してからにしな!!」

ベジータは俺たちに向かって突っ込んでくる。
俺とバーダックは、それを防ごうとしたが、ベジータは俺から狙ってきた。

急いで俺は、悟空がいる方向とは反対側に移動し、ベジータを迎え撃つ。

片方しか動かない腕で、べジータの拳を止めようとするが、フェイントを入れられ左腕を殴られた。

「フハハハハハ!!弱点をさらけ出して戦うとは余裕だな?ワサビ。」
ベジータはあざ笑うように、俺のことを煽る。

「確かにそうかもな、テメェの言うとおりだ。」

「そうか、なら要らない左腕は切ったらどうだ?」

「いわれなくてもそうするさ。」

そういいながら、俺は右手に気を溜め、鋭利な気の刃を作り、左腕の方から下を切断する。

血は少し滴り、強烈な痛みが襲ったが、すぐさま気で止血をし、血が外に流れ出るのを防いだ。

「どうやら気が狂ったらしいな。」

「何を言ってる。これが正しい選択だっただけだ。」
(どうせ後で仙豆を食えば腕は生えてくる。ここで死んじまうよりはましだからな。

「行くぞ!」
バーダックも少し驚いたが、自信満々なワサビを見て何か策があるのだろうと察し、すぐさま戦いに移った。

バーダックはベジータに突撃し、殴りかかる。初めの一発こそあたったものの、躱され、はじかれて、カウンターの蹴りで重い一撃をくらい、膝をついた。

しかし、ベジータの盲点からワサビが出てきて、飛び蹴りをする。ベジータはその足をつかみにかかるが、ワサビはその腕を蹴って掃い、顔を右腕でぶん殴る。

だが、痛みに耐えたベジータがワサビの右腕を掴み、再び向かってきたバーダックの方に投げつける。バーダックは躱せず2人とも薙ぎ払われた。

「次から次へと向かってきやがって、鬱陶しい。」
ベジータはそう言い捨て、ふとカカロットの方に目を向けた。そこには大きな青い球を両手で掲げ気をためている悟空の姿が目に入った。

(しまった!!)

ベジータはその気を見て、本能で理解した。〝この気弾は当たったら死ぬ"と。

「こんなものを残していやがったのか、本当にむかつく野郎だ。だが残念だったな。時間稼ぎもむなしくこの俺に見つかってしまったわけだからな。」

(ちくしょう…あと少しで溜まるってのによ…)

「残念だったな、カカロット。死ねい!!」
ベジータは二本指で細いが殺傷能力の高い光線をカカロットの心臓に向けて放った。

(ちくしょう…体が動かない…)
ワサビは今までの蓄積したダメージが大きく、視界がぶれ、動こうとしても動くことができなかった。
それだけではなく、気を抜くと意識が飛びそうなぐらい疲弊していた。
淡い希望を持ちバーダックの方に目を向けるが、先ほどの衝撃でバーダックは気絶してしまっていた。

(ここで全滅するのだけは論外だ…予測すらしていなかった。元気玉なしであいつを倒すことはできない。ベジータが大猿になれない状況にしたのが大きなミスだったのか…動け…俺の体…)

しかし、現実は非常で光線は悟空の心臓目がけ接近している。

そしてその光線は悟空の心臓を貫く…














ことはなかった。

「ダァァァァァァ!」
現れたそいつは光線を殴り軌道を変え弾き飛ばした。

「悟飯!!」
悟空は自分の息子の名を呼ぶ。

「お父さん。ここは任せて。」
そういって、悟飯はベジータをにらみつける。

(悟飯は怒りに震えていた。こいつらが来なければ、ヤムチャ、チャオズ、天津飯、そして自分を庇って亡くなった、尊敬する師匠ピッコロ、皆が死ぬことは無かった。そして、ワサビ、バーダック、お父さんをここまでボロボロにしたベジータを許せなかった。敵を討ちたいと思っていた。それらが悟飯の逆鱗に触れ、
気を大きく増幅させる。
戦闘力は今ここにいる誰よりも大きく膨れ上がった。)

悟飯は空を飛びベジータに距離を詰める。そして懐へと潜り込み腹に強烈な乱打を入れる。
ベジータが血を吐いた。構わず悟飯はベジータを上へ蹴り飛ばし、背中側に回って地面に両手でたたきつける。
「魔閃光!!」

怒りの一撃がベジータを襲う。戦闘服はズタボロに破壊され、傷も深くなっている。
が、悟飯も気を使い果たしたようで、お互い息を上げて立っていた。

「このクソガキが!!貴様だけは簡単に死なさんぞ!」
ベジータはガキにここまでひどくやられて、怒髪天に達していた。

「逃げろ!!悟飯!!」
悟空は叫んだ。

「黙っていろカカロット!!こいつを殺した後はすぐにお前を殺してやる。」

「悟空!まだ溜まらないのか⁉」

「まだだ、これじゃ奴を倒せない!!」

「そこで息子が死ぬのを黙ってみていろ!!」
ベジータは悟飯に手をかけようとした。

その瞬間、
「悟飯!!目をつぶってろ!!」そんな声が聞こえてきた。
悟飯は言われた通りに目をつむった。
「太陽拳!!」
ベジータは反応が遅れ目を開けたままだった。
とても強い光があたりを照らした。それは閃光弾のような役割をし、ベジータを一時的に失明させた。

「クリリン!!」

「悪いな、来るのが遅れちまって。なかなか入る隙が無くてよ…」

そして、ちょうどその時元気玉が完成した。

「よっしゃー!溜まったぞ!」

「これで終わりだ!!」

悟空は元気玉をベジータに向けて放った。

「「やれーー!!悟空!!」」
皆がそう叫ぶ。

ベジータは躱そうとはするが、目が見えずに元気玉にあたってしまう。

元気玉は悪を滅する最強の必殺技。

流石のベジータもこれには、たまらず悲痛な叫び声をあげる。

その気は最大限に膨張し、爆発した。

あたりには少しでかいクレーターができていた。




しばらくし、煙が消えていった。クレーターの穴の底にはボロボロになったベジータが横たわっていた。ベジータは力を振り絞り懐から機械を取り出し、ボタンを押した。数秒後、ボッドがベジータの目の前に落ちてきた。
ベジータはポッドに向けて、全身を引きずりながら芋虫のように這いずった。しかし、ほぼ無傷のクリリンが背後を取った。クリリンは殺された仲間の敵を取ろうとベジータに手をかけようとするが、悟空によってそれは止められてしまう。
ベジータはいそいそとポッドに乗り宇宙に向けて飛び立っていった。
それを見送った後、視界が急に真っ暗になり、俺は意識を手放した。 
 

 
後書き
悟空「一時はどうなるかと思ったけど、元気玉が何とか完成してよかったぞ。悟飯。よく頑張ったな。」

悟飯「これ以上みんなが傷つかないでよかった。」

ワサビ「マジで心臓に悪い。ほんとに詰んだかと思った。」

バーダック 戦士気絶中

クリリン「間に合ってよかった。ヤムチャさんたち。敵は取りましたよ。」

ベジータ「次から次へと現れやがって…次あった時は必ずぶっ殺してやる!!」 
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