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夢幻水滸伝

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第二百九十五話 情報収集の結果その十

「さて、あの街もな」
「はい、勢力圏に収めますね」
「そうされますね」
「あの街についても」
「これより」
「最後の街やな」 
 エミリーは官吏達に話した。
「ペンシルバニア州の中で私の勢力に入ってへん」
「そうですね」
「それではですね」
「これよりですね」
「あの街も勢力圏に迎えますね」
「そうしますね」
「そや、それでや」
 これよりと言うのだった。
「州をな」
「完全にですね」
「統一しますね」
「されますね」
「あの街も勢力圏に迎えて」
「そうするで、しかしな」 
 それでもとだ、エミリーは眉を顰めさせて言った。
「あの街はな」
「はい、守りは堅く」
「要塞の様です」
「それに繁栄していまして」
「確かな勢力になっています」
「そうなっています」
「そやからな」
 だからだと言うのだった。
「これまで私に降らんかったし」
「それで、ですね」
「今も独自勢力になっていますね」
「しかしそれでもですね」
「あの街を勢力圏に迎える」
「そうしますね」
「こうなったら最後の最後でな」
 それでと言うのだった。
「攻めるで」
「そうしますね」
「どうしても降らないなら」
「それならばですね」
「それしかないですね」
「そや、そうするで」
 こう言ってだった。
 エミリーは軍を率いて航空機や空船まで動員しそのうえでピッツバーグにまで兵を進めた。そうしてだった。
 ピッツバーグまで来た、それで言うのだった。
「さて、フラガラッハやなくてな」
「私ですね」
「ああ、ピッツバーグに入ってな」
 そうしてと言うのだった。
「市長さんなり軍の士官の人達をな」
「石化させるのですね」
「それである程度巻き添えにしてもな」
「いいですね」
「石化は後で解ける」
「術や薬で」
「それが出来るさかいな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「私が街に入り」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「石化させてもらうで、それで街の指揮系統を混乱させて」
「そこを攻めますか」
「市長さんはおらんでも他のな」
「責任者がいますね」
「その責任者にや」 
 まさにというのだ。
「降伏か戦か」
「使者の人を送ってですね」
「選んでもらって」
 そしてというのだ。 
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