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夢幻水滸伝

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第二百九十五話 情報収集の結果その九

「ほなや」
「はい、これよりですね」
「ほんまにな」
「戦をですね」
「一撃で終わらせるで」
「そうされますね」
「戦はやるんやったらな」
 首に真剣な顔で話した、ダークエルフの整った顔に凄味が宿った。
「即座にや」
「終わらせるものですね」
「そやからな」
「この度もですね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 エミリーは街の正門の前まで行きその門をだった。
 フラガラッハを出して門を撃った、放たれたものは巨大なビームでありそのビームの一撃を受けてだった。
 門は吹き飛んだ、エミリーはそれを見て言った。
「よし、これでや」
「敵の守りはですね」
「正門を完全に破壊したさかいな」
「そこから入られますね」
「実はあの門は光属性の攻撃にはや」
「弱かったですね」
「工作員に調べさせたらな」
 それならというのだ。
「ほんまな」
「光属性に脆く」
「フラガラッハの一撃でな」
 それでというのだ。
「そこに光属性を宿らせるとな」
「この通りですね」
「壊せると確信してたしな」
「実際にですね」
「壊せた、この街は自分達の城壁に絶対の自信があってな」
 それでというのだ。
「私に降らんかったが」
「その自慢の守りをですね」
「今砕いた」
「敵の自信を砕けばですね」
「それでや」
 まさにと言うのだった。
「終わりや」
「ではこれより」
「軍を出してな」
 そうしてというのだ。
「威圧して」
「そのうえで」
「話をするで」
「まずは攻めないですね」
「攻めるのは後でええ」
 エミリーは首に笑って話した。
「相手の絶対の自信を砕いたらな」
「それならですね」
「相手もショックを受けてる、そこでや」
「軍隊を前に出して」
「そこでさらに怯えさせてな」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「それで、ですね」
「話をしようと言ったらな」
「相手も乗りますね」
「そやからな」
「ここはですね」
「話を申し出るで」
「わかりました」 
 首もここまで聞いて頷いてだった。
 エミリーの言うことをよしとした、そして実際にエミリーはその様に進めた。そうすると街は一も二もなくだった。
 エミリーの勢力に降った、それを見て他の街も村も降り。
 エミリー達はエリーにまで勢力圏まで収めた、この街は状況を見て自分達から降りそのうえでだった。
 残るはピッツバーグだけになったが。 
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