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仮面ライダーファイズ 小さな星の話

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第十七章

「どうしたんですか?」
「危ないわ、今そこに六人のオルフェノクがいるわね」
「はい」
「彼等だけじゃないわ。他にもいるわ」
「そうなんですか!?」
「ええ、後二人」
 そう言ったところで村上の左右から二人の男が現われた。そしてすぐにスクィッドオルフェノクとバットオルフェノクになったのであった。
「くっ、二人もかよ!」
 津上がそれを聞いて声をあげる。
「私の忠実な同志達ですよ。さあ君達」
 村上は彼等に声をかける。酷薄な笑みと共に。
「彼等の相手をしてあげなさい」
 二人のオルフェノクは無言でそれに頷く。そして二人に向かう。
「チッ、なら」
 まず前に出たのは葦原であった。
「仕方ないですね」
 氷川も前に出る。そして葦原はバットオルフェノクと、氷川はスクィッドオルフェノクと戦いはじめた。
「さて、これで一対一となりましたね」 
 村上は酷薄な顔のまま津上を見据えてきた。
「では私もまた」
 姿が急に変わっていく。そしてローズオルフェノクになったのであった。
 津上と対峙する。彼はオルフェノクになっても笑っていた。
「さあアギトの戦士よ」
「俺を知っている!?」
「勿論ですよ。貴方もまた私達とは違う存在なのですからね」
「違う!」
 津上は村上のその言葉を否定する。
「俺は人間だ!アギトの力を持っていても人間だ!」
「人間ですか」
「そうだ!だから俺は!」
 そのまま突き進む。そして村上に拳を向ける。
「ならば私も見せましょう。オルフェノクの素晴らしさ、そして人間の弱さを」
 薔薇を放つ。その赤い死が津上を襲う。
「うわっ!」
「母は、それだけではありませんよ!」
 村上は動きを止めた津上にさらに襲い掛かる。そのまま拳で彼を撃つ。
「うわっ!」
「どうしました!?その程度ですか?」
 村上は彼を撃った後でさらに襲い掛かる。容赦ない拳を浴びせていく。
「やはり人間は弱いのですよ。ですから他の者を認められない」
「違う!」
 しかし津上はそれに反論する。反論すると共に態勢を立て直す。
「人は弱くはない!そして他の者も受け入れられる!」
「ならば見せてみるのです」
 村上はそんな彼に言う。
「その人間の強さを」
「やってやる!」
 叫びながら村上に向かう。彼も負けるつもりはなかった。
「御前が人間を否定するなら俺はその人間を肯定する!」
 言った後で蹴りを放つ。ソバットだ。それが村上の左を襲う。
 しかし村上はそれを左手で受け止める。そのうえで言うのであった。
「ほう、見事です。どうやら貴方は私と戦う資格があるようですね」
「俺は負けるわけにはいかない!」
 津上はまた言う。
「人の今の為に!」
 彼等の戦いは激化していた。その横では氷川と葦原がそれぞれの相手と死闘を繰り広げていた。葦原の爪がバットオルフェノクを襲う。
「うおおおおおおおおおっ!」10
 野獣そのものの動きでバットオルフェノクを引き裂こうとする。空を飛んでも跳躍で追いつく。そのまま空中戦に持ち込む。
「氷川君」
 小沢が氷川に通信を入れていた。
「いい?オルフェノクの動きだけれど」
「はい」
「アンノウンのパターンと酷似しているわ」
「そうなんですか」
「ええ。だからね」 
 そう述べたうえでまた言葉を続ける。
「落ち着いていって。むしろ」
「むしろ?」
「オルフェノクの動きは人に似ているわ」
「人に」
 そこにスクィッドオルフェノクの墨が来た。しかし彼はそれを右に身体を捻ってかわす。
「どう?似てるでしょ」
「はい、確かに」
「そういうことよ。だから慣れていればある程度はわかるわ」
「アンノウンに似ているけれど人間の頭で動く」
「わかったわね」
 ここに氷川の答えがあった。彼は小沢のその言葉を受けて戦いを進めていくのであった。
 長田は影山と、海堂はジェイとの戦いであった。だが彼等の苦戦もかなりのものであった。
「うっ!」
「くっ!」
 二人共相手の拳にそれぞれ吹き飛ばされる。そしてもんどりうって倒れてしまった。
 
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