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夢幻水滸伝

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第二百九十三話 リンチバーグの野戦その四

「ロケット弾もや」
「用いますね」
「そして術もですね」
「使える者はですね」
「使ってな」 
 そうしてというのだ。
「攻めてくんや、ええな」
「了解」
「ではその様に攻めていきます」
「これより」
「それでやってもらうで」
 メルヴィルは強い声で返した、そうしてだった。
 今度は敵地上部隊に空から攻撃を仕掛けた、それを見てだった。
 ホーソーンの軍勢を彼等と同じ規模の十万の兵を率いて迎え撃とうとしている碧はメルヴィルに貝殻で問うた。
「わらわ達もじゃな」
「ああ、敵軍はあと少しで来るな」
「一時間程度じゃのう」 
 攻撃距離に入るのはとだ、碧は答えた。
「そろそろじゃ」
「ほなな」
「ホーソーン君はじゃな」
「頼むな」
「わかったけえ」
 メルヴィルに貝殻越しに強い声で答えた。
「砲撃にな」
「戦車も使ったな」
「戦うわ」
「ほなそっちは頼むわ」
「その様にのう」
「そういうことでな」
 メルヴィルは碧との話を終えると今度は右翼を預かるジェーンに貝殻で話を入れた。
「そっちはな」
「はい、航空隊と動きを合わせて」
「それでや」
「攻撃ですね」
「右翼には砲兵隊を多く置いた」
 実際にそうしている。
「それはどうしてか」
「今ここで、ですね」
「砲撃させる為や」
「そうですね、ほな」
「ああ、砲撃を行ってな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「攻めますね」
「頼むで」
 こう言ってだった。
 メルヴィルはジェーンとの話を終え今度は瑠璃子達四人にも言った。
「自分達も基本距離を置いてな」
「砲撃ですね」
「それや、しかしな」 
 瑠璃子に話した。
「そっちはエミリーちゃんを抑えてくれるか」
「四人で、ですか」
「そや、問題はメデューサの首やが」
 エミリーの神具であるそれの話もした。
「そっちもな」
「私等で、ですね」 
 紗枝が応えた。
「抑えることですね」
「ああ、四人のうち一人か二人でな」
 それでというのだ。
「抑えてもらうで」
「わかりました」
 由香はメルヴィルのその言葉に頷いて応えた。
「ここはそうさせてもらいます」
「それで四人の残るメンバーでな」 
 メルヴィルはさらに言った。
「軍を指揮してもらうで」
「メデューサの首のやばさは折り紙付きですさかい」
 雅美はその神具の話をした。
「どうにかすることですね」
「それを頼む」
 まさにというのだ。 
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