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イベリス

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第九十四話 牛丼を食べてその四

 そのうえで一緒に駅の近くの牛丼屋に行った、そこは吉野家でそこに入って一緒に牛丼の並を注文してだった。
 そうして食べるとその際だ。
「咲ちゃんも生卵頼んだのね」
「これかけてね」
 咲は愛に笑って話した。
「掻き混ぜてね」
「それで食べるのがね」
「やっぱり美味しいわよね」
「そうそう、実はね」
「実は?」
「私時々カレーにもね」
 こちらにもと言うのだった。
「生卵かけてよ」
「あっ、掻き混ぜて」
「それで食べるのよ」
「そうしてるのね」
「おソースかけてね」
 そのうえでというのだ。
「そうしてるの」
「私カレーに生卵はかけないけれど」
 それでもとだ、咲は愛に話した。二人で並んでそのうえで牛丼の上に生卵を割ってかけてかき混ぜはじめている。
「おソースはね」
「かけるのね」
「お醤油の時もあるけれどね」
「ああ、お醤油かけても美味しいわね」
「そうよね」
「私も基本おソースだけれど」 
 カレーにはとだ、愛は話した。
「たまにお醤油の時もね」
「あるのね」
「そうなの、それで牛丼にはね」
 今食べているそれにはというと。
「生卵よ」
「それで掻き混ぜてね」
「食べるのよね」
「そうなの」 
 まさにというのだ。
「こうしてね」
「私と一緒ね」
「そうよね、牛丼に生卵ってね」
「最高の組み合わせよね」
「本当にね、ただ咲ちゃん紅生姜も入れてるわね」 
 愛は咲の牛丼を見て言った。
「そうしてるわね」
「私こっちも好きだから」
 紅生姜もというのだ。
「だからなの、あとね」
「あと?」
「生姜って身体にもいいしね」
「そうそう、生姜ってね」
 愛もそれはと応えた。
「精もつくし風邪にもいいのよ」
「そうよね」
「だから風邪になったら」 
 その時はというと。
「沢山ね」
「食べるといいのね」
「そうよ、沢山食べて」 
 そうしてというのだ。
「風邪を治すのよ」
「身体もあったまるし」
「いいのよ、だからね」
 それでというのだ。
「生姜を食べることはいいことよ」
「そうよね」
「じゃあ私も。今回はいいかなって思ってたけれど」
 生姜の蓋を空けつつ言った。
「上にね」
「かけてなの」
「そしてね」  
 そのうえでというのだ。 
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