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夢幻水滸伝

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第二百九十二話 バージニア州へその二

「戦は出来ん」
「腹が減ってはって言いますし」
「ほなです」
「また物資を集めましょう」
「食料も弾薬も他のもんも」
「そうするけえ」
 こう言ってだった。
 碧達は今度はチャールストンに物資を集めだした、その上でさらなる進撃の用意も整えていくのだった。 
 メルヴィルは碧からその連絡を受けてアナポリスでジェーンに話した。
「よし、こっちもな」
「このアナポリスからですね」
「そや、進撃してな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「攻めていきますね」
「アナポリスは掌握してや」
 それが出来てというのだ。
「物資も集まってるしな」
「ほなですね」
「このアナポリスとな」
 この街に加えてというのだ。
「ボルチモアや」
「あの街は降りましたし」
「戦わんでな」
「それで、ですね」
「今度はや」 
 アナポリスの市庁舎の会議室で向かい合って話すのだった。
「バージニアや」
「あの州に向かいますね」
「ワシントンも入ったし」
「起きた世界の我が国の首都で」
「この世界でも特別な街やが」
 そうした場所になっている、かつてこの世界が一つであった時アメリカ全体を治める街であったというのだ。
「掌握したし」
「あの街を通過して」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「さらに進みな」
「バージニア州に入りますね」
「今ホーソーンとエミリーちゃんは合流を目指してる」 
 このことも話した。
「リンチバーグにな」
「ほなですね」
「リンチバーグに軍を向けるで」
 メルヴィルはその目を鋭くさせて言った。
「そうするで」
「そうしますか」
「そしてその近郊でな」
 リンチバーグのというのだ。
「碧ちゃん達と合流してな」
「そのうえで、ですか」
「戦うで」
「敵軍と」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「今度の戦が二人との最後の決戦になるが」
「その決戦に勝って」
「二人を降してな」
「その勢力圏もですね」
「完全に掌握するで」
「そうしますね」
「そやからな」 
 そう考えているからだというのだ。
「ここはな」
「進撃ですね」
「ワシントンからな」
 さらにというのだ。
「リッチモンドをや」
「陥落させますね」
「ホーソーンは最初あの街に籠るつもりやったみたいやが」
 それがというのだ。
「メアリーちゃんがチャールストンで負けてや」
「撤退されてるので」
「それで戦略を変えてな」
 そのうえでというのだ。 
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