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夢幻水滸伝

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第二百九十二話 バージニア州へその一

                第二百九十二話  バージニア州へ
 チャールストンの占領が終わるとだ、ボームは碧に街のレストランで共に食事を摂りつつ話を切り出した。
「街の戦は終わりましたし」
「それでじゃな」
「まだ列車砲は使われますか」 
 ボームは羊のソテーを食べつつ碧に問うた、瑠璃子達四人も同席している。
「そうされますか」
「いや、とりあえずはのう」 
 碧も羊のソテーを食べつつ応えた。
「ないわ」
「そうですか、ではです」
「元の場所に戻すんじゃな」
「部隊ごと。それでワテクシもです」
「ニューヨークに戻ってじゃな」
「ヴォネガット君と共にです」
「留守を守る仕事に戻るんじゃな」
 ボームにフォークとナイフを動かしつつ問うた。
「そうじゃな」
「そうさせて頂きます」
「わかった、ほな後はじゃ」
「お任せしてええですか」
「任せるけえ」
 今度は笑って答えた。
「ここはのう」
「ほな」
「その様にのう」
「では食後列車砲部隊をそれぞれの駐留地に戻して」
「ボーム君もじゃな」
「戻らせてもらいます、ほな後の戦は」
「任せるけえ」
 笑顔のまま再び答えた。
「後はのう」
「その様に。では食後は」
 いつものキザさを見せてだ、ボームは笑って述べた。フォークとナイフの捌きにそれを見せて話すのだった。
「早速です」
「そちらにかかるんじゃな」
「その様に」
 こう話してだった。
 ボームは実際に食後列車砲の各部隊にそれぞれの場所に戻る様に命じた、そして彼等がチャールストンを去るとだった。
 線路の除去は碧達が行うことを言われてそちらを任せてだった。 
 彼は移動の術でニューヨークに去った、そしてだった。 
 碧は瑠璃子達四人にだ、ボームとお互いに手を振り合って別れてから話した。丁度ボームが去ったその直後にだ。
 手を振り終えた四人にだ、確かな顔で言うのだった。
「ほな今度はチャールストンを拠点にしてじゃ」
「それで、ですね」
「今度はですね」
「バージニア州ですね」
「あちらへ進撃しますね」
「そうするんじゃ」 
 こう話した。
「ええのう」
「わかりました」
「ほなですね」
「チャールストンは占領しましたし」
「後は拠点化ですね」
「そうじゃ」
 それにかかるというのだ。
「ええのう」
「はい、ほなです」
「それを進めましょう」
「今よりです」
「そしてバージニア州を目指しましょう」
「そうするんじゃ、列車にじゃ」
 それにというのだ。
「車に航空機もじゃ」
「使いますね」
「そうしますね」
「そしてですね」
「物資も集めますね」
「結局ものがないとじゃ」
 さもないと、というのだ。 
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