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ドリトル先生と山椒魚

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第五幕その十二

「ウィンナーティーになるね」
「そうそう」
「基本はストレートティー」
「それだよ」
「そこからなのよ」
「そうなるけれど」
 それでもというのです。
「ペットボトルだとね」
「ミルクティーもレモンティーもね」
「元がストレートティーって感じしないね」
「やっぱり最初からそれぞれで造られているよ」
「そんな感じよ」
「そうだね、しかしどれも美味しいから」
 ペットボトルの紅茶達もです。
「飲みたくなるね」
「特にミルクティー」
「そちらよね」
「先生としては」
「そうなるよ」 
 笑顔で言うのでした。
「僕はね。だからまたね」
「うん、ミルクティー煎れるね」
「そうするわね」
「そちらをね」
「今度はホットで頼むね」
 塩飴をお口の中に入れつつお願いしました。
「宜しくね」
「そうするね」
「じゃあまた飲んでね」
「三時にはティータイムもあるし」
「その時もね」
「飲もうね、紅茶があると」
 大好きなそれがです。
「もうそれでね」
「先生はだよね」
「幸せだよね」
「それだけで」
「そうだていうのよね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「幸せは些細なものだよ」
「ちょっとしたことで満足出来る」
「満足しようと思えば」
「そうだね」
「幸せよね」
「だから満足出来たらね」
 些細なことでもというのです。
「それでだよ」
「いいね」
「勝ちだよね」
「それだけで」
「そうだよ」
 こう言うのでした。
「人生自体もね」
「満足したらだよね」
「それで勝ちだよね」
「そうなったら」
「これはもう環境とかじゃないんだ」
 自分の置かれたです。
「お金がなくても地位がなくても」
「それでもだよね」
「自分が満足していたら」
「それならだね」
「それで勝ちだよ、勝ち組負け組なんて言葉もあったけれど」
 日本にはです。
「これはお金や地位のことじゃないんだ」
「自分がどう思っているか」
「それ次第だね」
「例え身を立てても満足していないなら」
「負けているってことだね」
「そうなるよ、例えば野心がある人がね」
 そうした人がというのです。
「日本やイギリスだと総理大臣になれない」
「そうなるとだね」
「満足していなくて」
「負けてるね」
「そういうことだよ、それは人それぞれで」
 満足しているかどうかはです。
「満足していたらね」
「それでよし」
「勝っている」
「そして幸せだね」
「そう、僕はとても幸せだよ」
 皆に笑顔で言いました。
「これ以上求めるものはないよ」
「ううん、満足していて幸せなのはよくても」
「それでもね」
「そこで終わるのがね」
「先生は駄目よ」
「もっと頑張って欲しいよ」
 皆は残念そうに言います、ですがそれでもです。
 先生の傍にいます、そうしたところもありますがとても穏やかで優しい先生が大好きだからそうするのです。 
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