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神々の塔

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第十二話 恐竜までもがその二

「そもそも恐竜に負けるんやったら」
「それやとな」
「もうな」
 それこそというのだ。
「四霊獣なんてな」
「倒せんわ」
「最初からな」
「まさにな」
「あれやな」 
 羅も言ってきた。
「入り口を守護する四霊獣は振るいや」
「あそこで負けたらな」
「もう塔の中を進むなんてな」
「無理やな」
「四霊獣も強い」
「神霊だけあってな」
「それも神霊の中でもな」
 羅はトウェインに話した。
「別にや」
「弱いもんやないな」
「それなりの強さや」
「そやな」
 トウェインもそれはと頷いた。
「実際わい等も苦労した」
「倒すにもな」
「けれどな」
「あそこで負けたら」
 それならというのだ。
「もうや」
「塔の中に入ってもな」
「何もな」
 それこそというのだ。
「出来ん」
「勝ち抜くなんてな」
「夢のまた夢や」
「実力的にな」
「そやから最初でな」
 まさに入口でというのだ。
「振るいにかけてた」
「そやったな」
「それでその振るいにや」
 羅は確かな声で言った。
「我等は通った」
「四霊獣に勝って」
「それが出来た」
「そういうことやな」
「そやから恐竜が幾ら強くても」
「恐竜に負ける様なら」
 それならというのだ。
「もうな」
「最初からやな」
「勝てる筈がないわ」
「そういうことやな」
「そや、ほなな」
「恐竜が出て来てもな」
「勝ってくで」
「今みたいにな」
 ティラノサウルスという恐るべき敵を倒してもだった。
 一行は喜ぶことも驚くこともなく先に進んでいった、そして他の恐竜達も倒していってそのうえでだった。
 一行は先に進んでいった、すると。
 次は海の階段に出た、海中であり。
 一行は水中でも呼吸そして会話が出来る様にして先に進んだが。
「海水やから服が心配やわ」
「いや、それも何ともなるで」
 綾乃にメルヴィルが言った。
「道具でな」
「それはそやけど」
「潮がかいな」
「外の世界基準で考えてもうて」
 それでというのだ。
「ついついやねん」
「言うたんかいな」
「そやねん」
 綾乃はメルヴィルに話した。 
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