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神々の塔

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第十二話 恐竜までもがその一

                第十二話  恐竜までもが
 新たな階に入ってだった。
 トウェインは目の前に出て来た敵を見て即座にミョッルニルを投げた、そうしてその敵であるティラノサウルスを倒してから言った。
「恐竜まで出て来るとはな」
「何でもありやな」
 中里は攻撃を終えて戻って来たミョッルニルを右手で掴んだトウェインに応えた。
「そう思うな」
「ああ、ほんまな」
 トウェインもそうだと応えた。
「思ったわ」
「そやな」
「ほんま神霊の世界でな」
「出そうと思ったらな」
「どんなモンスターも獣も出せるな」
「そやな」
「物凄い塔や」
 トウェインはこうも言った。
「この塔は」
「何でもおるな」
「それで恐竜までおるからな」
「凄い塔や」
「出て来る敵という意味でもな」
「恐竜なんてな」
 中里はあらためて言った。
「外の世界でもな」
「限られた世界にしかおらん」
「ロストワールドと言われるな」
「孤島の様な」
「そうした場所に少ししかおらん」
「激レアな獣やが」
 それでもというのだ。
「その恐竜すらな」
「おるからな」
「ほんまな」
 それこそというのだ。
「恐ろしい塔やな」
「若しもや」
 施も言ってきた。
「生半可な冒険者やとな」
「恐竜が出た時点で終わりや」
 トウェインは施にも話した。
「さっきわいが倒したティラノサウルスなんてな」
「まさにな」
「一口でな」
 それでというのだ。
「終わりや」
「ペロリやな」
「恐竜のご飯や」
「そうなるな」
「そやから恐竜と戦おうと思ったら」
 それこそというのだ。
「相当なレベルやないとな」
「あかんが」
 それでもというのだ。
「この塔は神霊の塔や」
「それやとな」
「そもそも神霊と戦う場所やし」
「恐竜位はな」
「何でもなく倒せる」
「その前提やな」
「恐竜は確かに強い」
 中里は言い切った。
「ほんまな」
「それはな」
 施もそれはと頷いた。
「並の獣やモンスターなんか束になっても敵わん」
「そんな獣やが」
「神霊と比べるとな」
「流石に弱い、雑魚と言ってもや」
「遜色ないな」
「それだけ神霊の力は強いし」
 それでというのだ。
「恐竜もな」
「何でもなく倒せんと」
「何も出来んわ」
「その通りやな」
 施は確かな顔で頷いた。 
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