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八条学園騒動記

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第六百九十三話 オーストラリア人の夢その二

「ステーキにするね」
「そうして食べるわね」
「ステーキはアルゼンチンも有名だけれど」
 トブはこの国の名前をここで出した。
「けれどね」
「あそこは牛肉メインだから」
 ベンも話した、そしてクラスメイトであるマチアのことも思い出した。彼もよくステーキを食べるからだ。
「だからね」
「ビーフステーキばかりだね」
「そうだよ」
 そうなっているというのだ。
「あの国はね」
「そうなってるね」
「けれどね」
 ベンはさらに話した。
「それがね」
「オーストラリア、我が国ではね」
「どんな生きものもね」
「ステーキにするね」
「それで食べるよ、この前鰐のステーキ食べたね」
 ベンはこの前に自宅の夕食の話もした。
「あれ美味しかったね」
「ちょっと匂いはしたけれど」
 ルーシーが応えた。
「それでもね」
「美味しかったね」
「鶏肉みたいな味で」
 それでというのだ。
「結構以上にね」
「美味しかったね」
「連合は何でも食べるから」
 どんな食材でもというのだ。
「それこそ毒がなかったら」
「何でも食べるよ」
「虫だってね」
「エウロパじゃ食べないのよね」
「そうだよ、けれど虫だってね」
「食べるとね」
 ルーシーは実際に食べたことを思い出して話した。
「これがね」
「美味しいんだよね」
「独特の食感もあって」
「いいよ」
「すぐに食べられるし」
「加工もしやすいし」
「いいわよね」
 虫もというのだ。
「あれはあれで」
「ステーキには出来ないけれどね」
「ええ、それで連合ではね」
「何でも食べて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「我が国だとね」
「何でもステーキに出来るなら」
「ステーキにして食べるわね」
「切って」 
 肉をとだ、ベンは話した。
「そして塩胡椒してね」
「焼いたらね」
 それならというのだ。
「出来上がりだから」
「もうね」
「オーストラリア人向きで」
「すぐにワイルドに作る」
「そのオーストラリア料理向けで」
 それでというのだ。
「よく食べるね」
「ステーキはね」
「ステーキが食べられないなら」 
 クララは言い切った。
「もうね」
「オーストラリアにはいられないよ」
「最早ね」
「だから僕達もよく食べるけれど」
「ビーフステーキ以外もね」
「むしろ羊の方が多いかもね」
 こちらのステーキの方がというのだ。 
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