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神々の塔

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第十一話 魔王と呼ばれる者達その五

「そう言えるな」
「ほんまそやな」
「術や智略はやっぱり四智星は六将星より上やな」
 シェリルは言い切った。
「ほんまにな」
「ああ、戦はわし等やが」 
 メルヴィルもその通りだと答えた。
「指揮もな」
「しかしな」
「ほんま術や智略はな」
「私等四智星やな」
「政もな、そこははっきりしてるわ」
「私等は一騎打ちになるとメルヴィル達に負ける」
 シェリルは言い切った。
「しかし術でぶつかるとな」
「勝てるな」
「絶対の自信がある、それで政もな」
「自分等の方が上や」
「その自信がある、しかし」
 それでもというのだ。
「レベルが上がるとな」
「能力も上がるから」
「それでや」
 まさにその為にとだ、シェリルはメルヴィルに話した。
「レベル一の魔術師よりもレベル十の戦士の方が知力は高いし」
「政もやな」
「出来る」
「そやな」
「レベル次第でな」
 人はというのだ。
「能力が変わるわ」
「それも大いにな」
「そや」
 シェリルは言い切った。
「そうなる」
「その通りやな」
「レベルが上がる、成長するとな」
「得手不得手もな」
「ある程度以上解消されるわ」
「そやな」
「鈍足のスポーツ選手もな」
 そう言われていてもというのだ。
「素人さんよりはな」
「速いな」
「そや、やっぱりな」
 何と言ってもというのだ。
「人は成長するとな」
「よおなるわ」
「そやから私等が政を行うとな」
「能力が違うさかい」
「かなりや」
「出来るってことやな」
「そういうことや」 
 こう話すのだった。
「得手不得手があっても」
「努力である程度以上克服出来る」
「成長してな」
「そやな、しかしそれでも太宰の政はちゃう」
 芥川は仲間達の話を聞いてここでこう言った。
「最初から凄くてな」
「成長してやな」
「どんどんよおなってるわ、政は国を為すもので」
 シェリルに考える顔で話した。
「そしてな」
「太宰はやな」
「十星連合の政のな」
「柱やな」
「ほんま蕭何とかな」
「その域やな」
「彼がおったら」
 シェリルはこうも言った。 
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