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第七十話 平和だろその一

                第七十話  平和だろ
 留奈はこの時部活で汗をかいていた、その休憩の時に友人達が話していた。
「今スマホ見たら北朝鮮がまたミサイル撃ったらしいわ」
「またなのね」
「あの国しょっちゅうよね」
「ミサイルばかり撃つわね」
「本当に物騒な国よね」
「あっ、確かに」 
 留奈は自分のスマートフォンを出して情報をチェックした、すると実際にそうしたニュースが入っていた。
「撃ってるわね」
「他にすることないのかしらね」
「戦争したいのかしらね」
「言ってることも物騒だしね」
「やたらね」
「戦争する力ないらしいわよ」
 留奈は友人達にこう返した。
「北朝鮮は」
「ああ、食べるものないしね」
「それじゃあ無理よね」
「韓国攻めるにしても」
「その力すらないわね」
「幾ら何でも食べるものすらないなら」
 そうした状況ならとだ、留奈はさらに言った。
「燃料とかもね」
「果たしてあるか」
「その時点で疑問よね」
「そんなので戦争出来ないわね」
「今はね」
「だからないでしょ、けれどね」
 留奈は他のニュースをチェックして話した。
「中東とかアフリカじゃ戦争やってるわね」
「実際に」
「シリアとかよね」
「あとアフガンも」
「それでアフリカでもね」
「色々とよね」
「アフリカ酷いわよ」
 黒人の髪の長いドレッドヘアの中背の娘が言ってきた、胸は結構ある目は丸く唇は分厚い。全体的に愛嬌のある表情である。
「内戦とか国同士の戦いとかね」
「多いのよね」
「私の国は大丈夫でもね」
「あんたケニア人だったわね」
「ケニアはかなりね」
 アフリカの中でというのだ。
「安定していて」
「戦争とかもなのね」
「無縁だけれど」
 それでもというのだ。
「ナイジェリアとか今後とかね」
「その辺りはよね」
「ソマリアでもね」
「戦争があって」
「今もやってる国や地域あるから」
 だからだというのだ。
「大変よ」
「そうなのね」
「最悪ルアンダみたいな」
 ケニアから来た娘は顔を曇らせて話した。
「とんでもないことになるし」
「フツ族とツチ族の」
「そう、戦争はね」
 これはというと。
「もう最悪よ」
「平和が一番ね」
「そう、何と言ってもね」
「やっぱりそうなのね」
 留奈もそう言われてそれでと頷いた。
「平和だったら」
「それに越したことはないわ」
「まさに」
「戦争が起こっていいことなんてないから」
 それこそというのだ。 
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